杉(針葉樹)の薪って使えるの?

一般的に針葉樹は薪としてふさわしくないと言われるが、果たしてどうなのだろうか。

もちろん広葉樹の方が火持ちが良い、熾き火が残りやすいなど薪として優れているのは言うまでもないが、逆に針葉樹の特性を生かして補助的に使ってやることもできる。

針葉樹は比重が軽いので広葉樹と比較して明らかに火がつきやすい。熾き火は残りにくいが、火がつくとすぐに温度が高くなるので、早く温度を上げたい時のブースター代わりに使える。たとえば太すぎる広葉樹の株、薪を入れてしまって、なかなかそれに火がつかないような時とかに活用できる。焚き付け時に早く温度を上げたい時にも有効だ。

それからもう一つの特徴として広葉樹と比較すると煤の出方が多いことがあげられる。十分に乾燥していないと煤が出るのは広葉樹も針葉樹も同じだから誤解しないで欲しい。同じくらいにそれなりに乾燥しているという条件で比較した場合のことだ。その様子を撮影してみた。ガラスを煤けさせるほどのものではないけど、杉の薪を投入した後にバッフル板(炎の折り返しの曲線形状の鉄板)の右上に煤が付着しているのが判るだろうか?ガラス越しに撮影した一枚。数分後には高温で焼けてしまってなくなってしまっているので、問題になるほどではなく「注意して比較したら」というレベルではあるけど・・・。

建築端材なども針葉樹が多いので、それを小割りにすれば焚き付け、ブースターなどに使えるし、広葉樹の薪が足りない人は大きいまま通常の薪として使うこともできる。きっちり乾燥しているものが多いので保存状態が良ければ即戦力の薪としても使うことができる。ただし建築端材を使う場合は薬剤を注入してあるものや塗装してあるものは避けた方が無難だ。

かわはら薪ストーブは全国

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