先日薪ストーブと中華鍋の組み合わせで天ぷらを作ったら、色々とアドバイスをいただいたので、再挑戦してみた。
この日は寒さもゆるんできて、薪ストーブはつけていなかったので、普通のガスコンロでダッチオーブンを加熱した。
油温の測定に放射温度計も使えるという貴重な情報をもらったので、それも試してみた。薪ストーブや煙突の表面温度の測定用に購入して、それなりに使い込んだものだ。「被測定物が黒くて反射しないものだと正確に測定できるけど、それ以外だと誤差が出る」というふうに説明書に書いてあったので「液体はどうかな?」と半信半疑だったが、けっこうきちんと測定している様子。先日やった時の温度はかなり低めだったことも判った。測定器なしならとっくに食材を投入してしまうだろう感じで油がパチパチ行ってきた。この段階で衣の材料の"トロ"を落としてみるが浮いてこない。180℃くらいまで温度が上がるまで待って、再び試してみると今度はパーンと気持ちよく浮いてきて最適な温度となった。
その状態で揚げると、先日の温度が低い状態よりもカラっとできてプロっぽい味となった。明らかに出来ばえが先日(やいつも)とは違う。まるで料理屋さんで作ったものみたいで自分で作ったとは思えないくらいだった。「久々に美味しい天ぷらを食べたな~」と思った。これもアドバイスいただいた、中山さん、渡月さんのおかげです。ありがとうございます。
天ぷらを作るのは温度管理が大切ということだが、ダッチオーブンだと肉厚で熱容量があるので食材を投入した時にも油の温度が下がりにくいのかもしれない。そして作り慣れている人だと油の温度も感覚で判ってしまうのだろうが、普段やっていない人は温度計で測定してしまうのが確実だと思った。薪ストーブを焚くときも温度管理が大切だが、料理でも同じだと実感した。油につけずに非接触で遠くから測れる放射温度計は薪ストーブだけでなく、こういうところにも活躍するのであった。