グレンスフォッシュの薪割り槌
クサビで真っ二つに割ると、木目がはっきりと見える。曲がっているところに斧を入れてもスムーズに割れないので、真っ直ぐなところを狙って、グレンスフォッシュの薪割り槌(一番大きな斧で刃の反対側でクサビを打てる設計)ガンガン割っていく。この斧ならば直径60cmの樫の相手も楽勝だ。私がこのグレンスフォッシュの一番大きな斧を選択したのは、中型や小型の斧でパワーが足りなくて割れずに「もっと大きなのを買っておけば良かった」と後悔したくなかったことと、刃の反対側でクサビも打てる設計になっていることがポイントだ。これと昨日紹介したクサビで最強の薪割りツールが構築できるのだ。
中型や小型の斧は細めの原木をレジャー感覚で体力をセーブしながら処理する時にと考えて、後から購入した。
樫という木
玉の状態で100キロ超だったぎっしり繊維が詰まった樫の木だが、薪割りして片手で持てるサイズになっても、ずっしりとした手応えで、他の樹種とは明らかに持った感じが違う。最高の薪になることを予感させてくれる。楢と並んで、薪の東西の横綱、王様と呼ぶにふさわしい樹種だ。
久しぶりの薪割りだったので、すぐに疲れてしまった。休み休み体力を回復させながら、ゆっくりと進めていく。やっている最中は「終わりはあるのか」と気が遠くなることもあるが、確実に玉が小さくなっていき、薪の山が大きくなっていく。