鋳物の薪ストーブは鉄を溶かして鋳型に流して冷やして固めて作るわけだけど、製品になった綺麗な鋳物の薪ストーブの原材料はどんなものだか考えたことがあるだろうか?
先月訪問したベルギーのドブレ社での薪ストーブ製造の様子を順番にこれからレポートしよう。
ドブレ社の原材料搬入口と溶鉱炉の建物
あなたの使っているドブレの薪ストーブは、まさにここから生産されたものなのだ。
まずは工場の入り口部分から。鋳物用の鉄は鉄鉱石から作るわけではなく、古い機械部品、鉄の塊、コークス(石炭を蒸し焼きにしたもの)をバランス良く混ぜ合わせてガス炉で溶かして作るのだ。
薪ストーブの原材料(リサイクルの機械部品など/鉄の塊/コークス)
機械部品など
鉄の塊
コークス
全て新しい鉄を使うのではないところにまずは驚かされた。そしてよく考えると、リサイクル性、環境の観点からは、使える素材を再利用して製品化されていることになっている。さらに、品質の面からも新しい鉄からだけだと製品の素材元素が鉄だけになってしまうが、古い機械部品などを混ぜていることで、この後の記事で紹介するが、炭素、珪素、マンガン、銅、ニッケル、マグネシウムなどの微量元素が理想的な割合で配合されて耐久性や特性が向上するという合理性も兼ね備えているわけだ。
このデジタルの計量はかりで計測して一度に約20トンづつ(薪ストーブ100台分くらいの素材量)炉に入れていく
この建物の中が鉄を溶かす炉になっている