以前から薪ボイラーが気になっていた。存在自体は知っていたけど、なかなか実物を見る機会がなかったが、ようやく、これを熱源した新築の家を見ることができた。
家のコーナー部分にボイラー室を設定。煙突が横引きして垂直に立ち上がる
炉の上に熱湯タンクがあり、熱交換器が入っている構造
右下部のブロアーで強引に燃やせる
温水コンセントでファンヒーターや、温水カーペットを居室で使える
温水ファンヒーターの接続部分(温水の往復のホースが確認できる)
お風呂や炊事の給湯はもちろんだけど、暖房の熱源としても活用できる柔軟なシステムだ。
薪だけで全ての熱源を確保している家なので、相当な覚悟がなとできない。普通の給湯設備と併用すると甘えて、そちらに安易に頼ってしまうことになると考えて、敢えてガスや石油や電気の給湯設備は導入しなかったということだ。
「煙が出るので、煙突をもっと伸ばしたい」ということで相談を受けたのだけど、これ以上伸ばすのは支柱を立てない限り難しいし、仮に多少伸ばしても横引きが長過ぎて劇的に改善するわけではないし、煙突掃除もやりにくくなってしまうので、根本的な対策は屋根からストレートに立ち上げることというアドバイスをしてきた。新築の設計段階から相談を受けていれば、絶対にチムニー設置、屋根抜き、ストレートを提案しただろうが、もう出来てしまったものは仕方ない。
燃やし方も、少量の薪をチビチビ焚いて煤や煙を大量発生させていたので、大量に薪を投入してガツンと燃やして、熱交換器の温度をこれまでの70℃前後ではなく100℃に近い領域まで一気に引っ張って、熱を溜めて使う方が効率が良いとアドバイスした。
まずは煙突掃除と焚き方で当面を乗り切って、将来的には屋根を貫通させてチムニーを立ち上げると、だいぶ快適に使えるようになるだろう。その違いをいつか味わって欲しい。
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コメント
長い横引きですね。壁出た所直ぐから45度に変更したら多少改善されないでしょうか?
山口透さま
45°にすると多少は改善するかもしれないですが、大差ないと思います。
それより煙突掃除しにくくなるデメリットの方が大きいかもしれません。
ボイラー室を増築すれば良いと思いますが。
single02さま:
もう住宅内の一区画をボイラー室にしてしまっってお湯の配管や制御パネルが集中しているので、これからの変更は難しいと思います。
煙突をストレートに真っ直ぐ貫通させるのが現実的な解決策だと思います。
このボイラーは、ブロワファンがオプションであったと思うのですが、それは使ってないのでしょうか?
いずれにせよ、横引きが長過ぎるので、それを解決するのが近道というのはまったく同意です。
無駄にブロワで電気を使う必要もないですし。
single02さま:
本文中の写真にもあるようにブロアーを使っています。
それでも扉を開くと煙が室内側にモクモクという状態で煙突が詰まりかけている感じでした。
あ、写真とブロワの説明見落としていました。
自分はずぼらなので、薪を割らずにまるごと燃やせるので、これにしようかなと思ったのですが、炎を直接見られないからつまらないと言われて、薪ストーブにしたのですが、温水ファンヒーターなどで薪ストーブから離れた部屋なども暖房できるし、剪定くずなどの可燃ごみも燃料として活用できるのは今でも魅力的に思っています。
軒に雪止があるので、相当寒いところでしょうか?
煙突は断熱でしょうか?
もし断熱でないなら、だとすると、せめて屋外部分は断熱にしたほうが良いように思います。
ちなみに、ボイラー用の格安煙突も扱えます。
single02さま:
暖房器具として割り切れば、炎が見えないのもアリなのですが、考え方次第ですよね。
割らずに丸ごとワイルドに燃やせることも魅力です。
この現場は意外と暖かく雪がほとんど降らない地域です。
煙突はオールシングル仕様です。