薪ストーブの天板にヤカンを乗せておくと、いつも熱いお湯が使えて便利なのと、加湿の助けになる。
しかし、アルミやステンレスの一般的なものだと、沸いた時にカタカタという音が気になる。薄いのでボコボコ沸騰しやすいので、なおさら振動を伴った音になるからだ。
せっかくの静かな暖房器具なので、極力音が少ないヤカンということになると、鉄瓶になる。分厚いので100℃なってもボコボコ沸騰しないし、飲めば鉄分補給にもなるし、天板から下ろしても冷め難いというメリットもある。何よりも静かなのが一番うれしい。内部のお湯の温度も放射温度計で測ればだいたい判る。
こういうふうに薪ストーブと非常に相性の良い鉄瓶だけど、いくつか気をつけるべきポイントがある。普通のヤカンではないので、独自の取り扱い方法があるのだ。きちんと守れば長期に渡って黒さびの保護膜が保持されるが、誤った使い方をすると赤錆が発生してしまうので、気をつけよう。
良いものを大事に使って、それなりの神経を遣える人にはお勧めできるが、そうでない人は手を出さない方が良いと思う。
1.スチーマー代わりに使わないで、お湯を沸かす時にだけ使う
2.お湯が沸いたらお湯を使うか、ポットに移して、水やお湯を入れっぱなしにしない
3.空にした鉄瓶は、そのまま余熱で十分に乾燥させる(蓋を外して冷えるまで放置で十分)
4.鉄瓶の内部は決して洗わない、手で触らない
5.立て続けにお湯を沸かす時は、冷えてから水を補給して、急激な温度変化は避ける
6.もちろん空焚き厳禁
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南部鉄器 鉄瓶 南部アラレ1.6リットル T-42 () アサヒ |
コメント
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鉄瓶を20年位愛用しています。
たしかに鉄瓶は静かですね。ほとんど鉄瓶しか使わないので気が付きませんでしたが、鍋でも鉄鍋は静かですが、薄いアルミ鍋などだと結構音がしますね。
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雁さま:
普段から使っていると「静か」なのが当たり前になってしまうかもしれませんね。
せっかく薪ストーブが静かに燃えているのに、天板のヤカンがカタカタして音が出てうるさいので、私もついに鉄瓶投入しました。
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ちょうど私も古い南部鉄瓶を手に入れたところです。鉄瓶の扱いは普通のヤカンよりほんの少し面倒ですが、薪ストーブの楽しさがわかってくるとその「ひと手間」を楽しめる体質に変わってくるようです。
霰紋で袋鉉のよいフォルムのものが欲しかったのですが新品でなければ手が届きました。今まさに錆止めのため煎茶を煮出したり表面をお茶を染ませた布でぽんぽんしたりして再生中です。南部鉄瓶も奥が深いですね。一度盛岡にも行きたくなりました。
どんどんそこからも広がる薪ストーブワールド、ですね!
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mkさま:
自分で使う道具を自分で育てて長期間使うというのが、面白いですよね。
鉄瓶&薪ストーブのコラボで入れたお茶やコーヒーの味は格別ですよ。
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成る程。確かに静かですね。
っていうかヤカンがうるさいのかな?
ウチは親子二代で鉄瓶を駄目にしてしまいました^^;
黒い天板には鉄瓶が似合いますね。
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なたろうさま:
沸かした後に、お湯を入れっぱなしにして放置してしまうと錆びになってしまうから、沸かし終わった後にお湯を全部捨てて、余熱で乾燥させるというのが使い方のコツだと思います。
薪ストーブと相性良いですねぇ。