あの古民家リフォームがいよいよ始まった

1年くらい前から相談を受けていた古民家リフォームの案件が、いよいよ始動した。

昔は茅葺屋根だったけど、雨漏りのためトタンの波板をかぶせて、対策していた。 しかし、その防水もそろそろ限界。トタンが錆びて穴が開いてき...

結局、既存のトタンを剥がして、下地を作り直して、再び新しいトタンを打ち付ける工法となったそうだ。
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当時の鬱蒼とした家の周りの樹木もだいぶ整理されて、それは薪として活用されることになりそうだ
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家の中央部分に薪ストーブを設置する理想的なプランを採用
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炉台部分に実際に墨出しして、炉壁の構造、炉台寸法、煙突の開口位置など確認した
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リフォームに関わる設計士さんに直接、寸法や構造情報を伝えることができたので安心
この現場は、打ち合わせの最初の段階から工務店の社長から、図面や仕様の設計図を強く要求された。

リフォーム案件なので、現場を見ながら現場の状況に合わせて、ひとつづつ工法や寸法を指示していくやり方を取らざるを得ないので、仕様書や承認図などを最初から出すのは無理がある。

一例としてチムニーの構造一つ取っても、ツーバイフォーとベニヤで組むのか、軸組みで角材で骨組みを組むかなどの工法も違うし、建物の構造のどこに固定するのかなど、現場の大工さんに任せた方が良い結果となるからだ。

図面だけで済んだら現場での打ち合わせは必要ないわけだし、図面では伝わらない(下地の確保などの)ニュアンスを伝えるために、こうして現場に来ているわけだ。

現場で打ち合わせして、寸法や工法などのメモを取れば、それが一番だと思う。

薪ストーブに関して未知のことだったり未経験のことでも、プライドが強くて、炉壁の空気層確保、外気導入やチムニーの仕様などについての指示に、一つ一つ難癖をつけて、やりたがらない傾向があった。

最終的には「たくさん薪ストーブのある家を作ってきたけど、そんなこと言うのはアンタだけだ!」とまで言われてしまった。まあ、下請けの業者だったら、元請けから言われるがままにやるので当然だろう。

私も「何件もハウスメーカーや設計事務所と一緒に薪ストーブのある家のコンサルをしてきたけど、現場で具体的な工法や寸法の具体的な打ち合わせをしているのに、執拗に設計図や承認図を要求する工務店は初めてだ」と言いたくなったけど、あまり激しいバトルをしても意味がないので、喉まで出掛かった言葉だけど、引き下がっておいた。

今回は施主さんから直接コンサル、設置工事の依頼を受けた案件なので、工務店の社長の顔を立てる義務はない。

そこの社長から嫌われたとしても、入居する施主さんが、安全、安心かつ、快適な薪ストーブライフを送ることができるように、薪ストーブ設置に関する仕様や工法については、一切妥協しないで、この現場における最善の提案を通してきた。
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コメント

  1. yamadagaga より:

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     薪ストーブの燃焼面で少しでも不具合が発生すれば、全てこちらの責任ですから妥協はできません。
     こういう工務店は、雨漏りですら施行不良を棚に上げて、計画が無理だと責任転嫁してきます。
    炉壁の空気層の必要性も理解できないでは話になりませんね。
    飲食店(中華)の厨房の下地壁は、解体時は大抵炭化しています。
     レベルが低すぎる場合は、施主同伴でないと打ち合わせしないと、施主に求めることも必要ですね。
     でも、図面(現場合わせ部位はその旨明記で)要求はあってしかりで、あれこれ口頭だけではたまりません。全く無限にやらされるかもしれないという工務店の不安はわかります。
     まあ、合う合わないかが一番大事かも知れませんが。

  2. かわはら より:

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    yamadagagaさま:
    今回の打ち合わせは施主さん同席でした。
    雨漏れの責任範囲の切り分けのためにもチムニー施工は必須だと考えています。(チムニー上部からだったら煙突施工の問題、チムニー下部だったら建築工事の問題と明確に切り分けできます)
    建築工事、リフォーム部分についてはかかった分を施主さんに請求するわけで、無料で無限にやらせるわけではありませんから、合う合わないの問題もないと思います。