今年の冬の山形県で薪ストーブ&煙突工事の帰りに、ノーアポでふらりと立ち寄ったありがた屋さん。薪ストーブブログをやっている人ならば、知らない人はいないであろう薪ストーブ用品の通販をやっている会社だ。
今までは基本的に用品の通販がメインの業務だったけど、最近バーモントキャスティングスの正規代理店になったこともあり「壊れやすい旧タイプから、壊れにくいフレックスバーンの新タイプへの代替え工事、新規設置工事なども依頼があれば積極的に受けていく」ということを、その時に聞いた。話しはそれだけでなく、さらに突っ込んだ内容で、「現実的には通販の仕事で忙しいので、実際に工事やメンテナンスなどで現場に行くのが難しいこともあるので、業務提携をして、ありがた屋で受注した仕事の下請けとして、川原が現場へ行く」という流れで業務提携することになった。

これまでも新潟のストーブサポートさんと業務提携していて、新潟、山形、福島辺りは施工エリアに掲げていたけど、今回のかわはら薪ストーブ本舗との業務提携により、さらに施工エリアを広げて関東全域にすることになった。(呼ばれれば全国どこにでも行ってる私なので関東だったらどこでも問題なく対応できる)
私も薪焚亭さんも長年に渡って毎日ブログを更新していて、稀にコメントのやりとりを交わしたことはあったけど、直接会ったり、電話で話したりなどの交流は全くなかった。今回の訪問をきっかけに、実際に顔を合わせての対話をしたら、話が急展開した。他人からの評判や印象ではなく、自分の感性で評価を決める人間同士なので、実際に会って話したことで、必然的にこうなったのだと思う。(数年前ではなく、今だからこそのタイミングと縁だと思う)
表面的にしか見ていないブログの読者は「触媒派の薪焚亭 VS CB派の川原」の対立構造、敵対関係みたいなイメージで受け止めている人も多いと思う。しかし、そういう対立構造ではなく、お互いの強みや得意分野を生かした補完関係で、相互に発展していけるのが理想的だ。今回の業務提携は、まさにそういう感じになった。
日本で最も古くからアンコールの分解方法などの情報をネットで公開している、教祖とも言える薪焚亭さんから、直接現場で教えてもらえる機会はとても貴重だ。どんな機種でも、それなりに分解組み立てのコツがあるので、それを知っているかどうかは極めて大きい。ありがた屋さん経由の仕事は、当然バーモントキャスティングスの機種が多いだろうから、私もしっかりメンテナスできるようにという配慮で、研修させてもらうことができた。今回は煙突からの雨漏れのダメージを受けたアンコールだったので、煙突の点検は私が行い、分解メンテは薪焚亭さんが行う作業を見学させてもらうことになってのコラボレーションとなった。
既にありがた屋さんのブログの記事でこの時の作業の様子は公開されている。

本人にとって慣れた機種なので躊躇なく分解していくのが頼もしい

ダンパーユニットを外す前には右側のエアのインテークマニホールドパネルを外す(そうしないと干渉してしまう)

ダンパーユニットを取り外す前に、これだけのパーツを取り外す

古いセメントはマイナスドライバーとハンマーで落としてしまう

綺麗になったダンパーユニット
お互いにそれなりに薪ストーブのことは解っているので「見学」「研修」と言いつつも、ただ見ているだけでなく、薪焚亭さんの次の動きを予測しながら、助手としてフォローしてお手伝いした。一緒に作業するのは、初めてだったけど、スムーズに気持ち良く進んだ。
今回は使い始めてから、まだ1-2シーズンしか経ってないので、炉内のボルトがなんとか回ってくれたから、無事にメンテナスできたけれども、ある程度の年月が経過したモデルだと、ボルトが固着して切れてしまって、こうはいかないだろうと思った。(今回でさえも一部、とても硬くて回すのが困難だったボルトがあった)


コメント
業務提携で頑張ってください
しかし触媒機の施工では十分な注意はしてください。
触媒機(特にV社?)
の場合、外気導入工事施工をして
床下で全焼事故が起きているそうです。
外気導入工事をすると外気吸気官が内部と繋がっているので触媒周囲から大量の火の粉が吸気管を伝わって床下部へ落ちるのでそこが触る木部が熱で高温になるという事でしょうか?
十分な施工実績のありがた屋さんや
川原さんは注意した施工をしてください。
安全派さま:
その事例はユーザーの使い方の問題もあったと思います。
きちんとメンテしないで煙突や触媒が詰まって、出口がふさがったため、入り口から排気されてしまったということです。
大事なのはユーザーの教育、使い方をきちんと伝えることだと思います。
薄利多売で大量に工事をやって、ほとんど取り扱い説明しないような施工店だとリスクが高いですね。
北欧S社の超高級ログハウスメーカーで起きた火事でしかも築1年!
普通1年位の煙突スス程度が原因で「見えない床下」の外気導入部部からの出火となれば、そりゃ怖くて薪ストーブは嫌になります。
保険会社は最終的にメーカーと施工会社へ請求し解決したが、それはそのままメーカーと施工会社の瑕疵責任が認められたということになりますねー
工事と合わせ機種の特徴などへも
くれぐれも御注意をしてください!
安全派さま:
業界の間では有名な火災事故ですので、そこまで書かかなくても、私は具体的なハウスメーカー名も工務店名も認識しています。
営業妨害になるので、それ以上、実名を出すのは止めておきましょう。
正確な情報としては、その火災は「全焼」ではなく、床下部分のみでしたね。誤解のないように訂正させて下さい。
煙突が詰まるのは1年とか期間には依存しません。焚き方と薪の乾燥、質よります。きちんとしていなければ2週間でも発生します。
また、後日詳細に記事にしますけど、この事故の場合には施工不良もありました。
「誤った使い方」「施工不良」が重なったが故の火災事故ですね。
この出来事を生かして、正しい施工の再確認も業界内ではできていますし、薪ストーブの機種そのものも構造が改良されていて、同じことが繰り返されるリスクは低いと思います。
かつては、少なくともお互い相容れない立場同士だと(私が勝手に)思っていたお二方がこうして業務提携されるとは、宮本武蔵と佐々木小次郎が手を組んで共通の敵に立ち向かう時代劇のようなインパクトがありますね[絵文字:i-229]。
私にとっては、かわはらさんとkoudaさんのコラボの時も、ものすごいインパクトがありました[絵文字:i-179]。
Mr.トリデさま:
koudaさんとのコラボも含めて「お客様のためにベストを尽くす」という点で一致しているのだと思います。
方向性(ベクトル)が一致している者同士だと思っています。
始めまして!
何時も楽しく拝見しております!
メンテナンスのコラボの件、私も技術系でメンテナンス時の、阿吽の呼吸!共感出来ますネ、痒い所に手が出てくると作業後の満足感が高まりますね!
機会があれば是非我が家のF500も見ていただきたい!今後もご活躍を(*^_^*)
正しく伝わってこそ意味がある。
又聞きで間違った情報であったり、尾ひれが付くこともある。
今回のケースがまさにそれで、業界人なら誰でも知ってるようなことを、
歪めて書いてる安全派さんのコメントは有害以外の何者でもない。
ユーザー目線で仕事をしている吾々に対する嫌がらせとしか思えないんだよね。
なんて書くと、荒れるかも知れないんで、
自分のブログで続きは書きます。
反論があればここではなくて、薪焚亭ブログに本名を名乗って書いたらいい。
まぁとにかく、
ユーザー目線で何が有益な情報かどうかは、なかなか判断が難しいのだろうけど、
経験則で言わせて貰うと、
薪ストーブに限らず、大概のものは価格に比例します。
そうね、つまりは安かろう悪かろうってことです。
自分の価格設定が安いかどうかは知らないが、
他がいくらだからウチはこの価格にするか!
みたいな、技術を提供する仕事でそんな基準で値付けはしません。
飽くまでも内容に見合った値付けを心がけてます。
続きは薪焚亭ブログで(笑)
追記
あそこまで書くなら、マジで本名で書いたらいいと思う。
書けない理由があるのかも知れんが(笑)
はなおかじったさま:
メンテでも、新規設置の時でも、一緒に作業するスタッフと息が合っている時には、本当に気持ち良いです。
その逆の場合は「一人でやった方が良いから手出さないでくれ」って感じになりますけどね。
F500のメンテも大歓迎です。呼んでいただければ、行きますよ。
薪焚亭さま:
フォローありがとうございます。
ブログの記事も楽しみにしています。
性急な判断であったことが分かりましたので、
薪焚亭さま:
了解しました。そちらのコメントの方も拝見しました。
別途、新規の記事によって取り上げる件も、楽しみにしています。
正しい情報と認識で、物事をありのままに受け止めてもらえると良いですね。