中国製の中空二重煙突から、国産の二重断熱煙突への入れ替え工事

関西ツアーの第一弾は、京都で煙突の入れ替え工事だ。
薪ストーブは焚火と違って、ファンで送風したり、ウチワで仰いで風を送って燃やすようなことはない。そのため、煙突からの排気温度をいかに高く保つかで燃え方が違ってくる。熱気球で熱い空気をためることて空を飛ぶ原理と同じように、排気温度が高いほど勢い良く煙突から煙が抜けてくれる。煙突から抜けるのと同量の空気が、燃焼用の空気取り入れ口から吸い込んでくれるので、薪が良く燃えるのだ。その点で、断熱材で熱を逃がさない構造の煙突の方が、明らかに有利なのだ。良く燃える分だけ、空気をさらに絞ることがもできるので、燃費も良くなって、薪の消費を削減できる。煙突はただの煙の通り道の筒ではない。排気温度を高く保てることが重要なのだ。
今回は「薪ストーブについて、あまり詳しくない家を建てた大工さんがつけた煙突が不安」ということで、煙突工事のやり直しの依頼を受けた。そこで、この機会に、中国製の中空二重煙突から、国産の二重断熱煙突に入れ替えた。断熱性能の違いで、かなり燃え方、効率、燃費、煤の量などあらゆる点で改善される。
作業中、色々びっくりすることがあった。たとえば、屋外で煙突を固定するステーが手で引っ張っただけでビスごと外れた。ありえない程、細くて短いビスで、きちんとビスが木部に効いていなかったのだ。また、煙突を差し込んだ後に内装壁面を塗ったようで、煙突のリブ(でっぱり)が引っかかって、貫通部分から外れなかったり、屋外の化粧板にコーキングしてなかったりと、ツッコミどころが盛りだくさんだった。
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作業前の屋外の様子
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上から順番に撤去していく
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撤去後は国産の高木工業所の二重断熱煙突に入れ替え
前と全く同じ煙突配管ルートでは芸がないので、前は45°のエルボできつい角度で曲がっていたのを、今回は30°のエルボで緩い角度にして、さらなる排気抵抗の削減を目指した。
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室内側もシングル煙突から、口元まで全部二重断熱煙突にして、なおかつダンパー付き二重断熱煙突もつけた
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日本製と中国製は、明らかに違うクオリティ

日本製→磁石がつかないステンレス、シームレス溶接、肉厚のステンレス、コネクターの精度良し、断熱材入りで重い
中国製→磁石がつく鉄、ハゼ折、薄くてペラペラ、差し込んであるだけの接続、中空で軽い

もう何年も焚いているユーザーなので、この冬、焚き付けの瞬間から燃え方の違いを実感するだろう。

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