ヒミエルストーブの製作を見学させてもらった

今回のヒミエルストーブの訪問では、初日の燃焼テスト&宴会の翌日の二日目には、製作している様子を見学させてもらう貴重な機会に恵まれた。
ヒミエルストーブは外側から見ると単純な四角い箱に見えるけれども、内部はとても複雑な構造で、膨大な手間がかかり、繊細な作業が要求されることが、良く解った。手作りで大量生産できずに、年間に12台の製作がマックスというのも、納得がいった。
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組み立てを待つパーツ
普通の薪ストーブの2倍程度の物量を投入していることが、このパーツからも理解できると思う。単純な箱を作っているわけではなく、箱の中に、さらに箱が入っているわけで、言うなれば薪ストーブ2台分だ。重量が300キロクラスなのもこの構造からくるものだ。この物量、製作期間1カ月という手間を考えると40万円という価格設定は「激安」「超ハイ・コストパフォーマンス」とだと思う。
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薪ストーブ本体のパネルが溶接の熱で歪まないように、強固なフレームに固定してから作業をはじめる
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少しづつ形になっていき、外部から見えない内部の構造が新鮮
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太陽光の6倍の紫外線から保護するために、溶接用のお面をかぶって作業する
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組みあがった内部の炉内
この後、燃焼室や、空気の流入経路などを組み立ててから、内部の箱を全周溶接して気密性を確保して、最後に外側のパネルを組み立てる流れだ。言葉だけで言うと簡単だけど、一工程づつ、繊細で緻密な作業と時間が費やされているのが、良く解った。
雑な性格な人だったり、大量生産でスピード重視だったりすると、「内部の燃焼室はどうせ外側から見えないのだし暖かさには関係ない」なんていう考えで、多少それぞれのパネルの辺同士がずれていたり、垂直、水平が取れてなかったりして台形や平行四辺形になっていても気にしないで進めてしまうだろうと思うが、西岡さんは見えないところまでこだわって、正確に作っていた。
受注生産で契約後に、順次、製作に取り掛かるので、納期は数か月かかると思って、発注の段取りを組むようにしよう。この薪ストーブは思いつきでパっと買うもののではなく、ある程度、計画的に導入する性格が強い製品なので、この製品が欲しい人は、スケジュール管理もしっかりしよう。(大量生産のメーカー品のように在庫があってすぐに買えるというわけにはいかない)

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