チムニーは屋根の上に建築工事で作成した、サンタクロースが出入りするような形状の四角い箱のことだ。
新築工事の場合には、あらかじめ野地板とルーフィングを施工した直後のタイミングで作成しておくのが合理的だ。屋根材を葺くタイミングで、鈑金処理で屋根との取り合い部分の防水処理ができるので、煙突工事と屋根材施工のタイミングを合わせる必要がないので、工期の調整が無理なくできる。
フラッシング施工で屋根から煙突だけが立ち上がっているような施工方法も多い。デザイン重視で、なるべくすっきり見せたいという意図や、チムニーを作成する費用の20-30万円を削減したいという意図で行われる。
しかし、この方法だと、将来的な雨仕舞的に不利だし、煙突掃除などのメンテナンスの際に身体や道具を支える場所がないなど実使用時に安全面でも不利だし、建築中も、屋根工事と煙突工事の工期を合わせる必要があったりと、建築後はもとより、建築中も含めてあらゆる状況で色々と不利なのだ。
今回の現場は、私のお勧めのチムニー施工のため、建築工事の終盤に、内装がほぼ完成して、設備工事の段階で、煙突工事を行うことができた。
煙突掃除の際はこのボルトを取り外すだけで蓋が取れる。大きくて重い角トップ本体を持ち上げる必要はないので、簡単だ。