ソープストーンの薪ストーブ
一般的な鋼板製や鋳物の薪ストーブを使っている人は、ソープストーンの薪ストーブの柔らかい暖かさ、心地良さを体感、実感していないので、なかなかその本当の良さが解らないと思う。
ソープストーンの薪ストーブ
鋼板製や鋳物製の鉄の薪ストーブは表面温度が高くなるので、部屋の空気を暖めて、強い対流を発生させる。部屋の天井付近と床付近の温度差が高くなり、頭の方が暑くて足元が涼しいという、必ずしも快適とは言えない状況も時として発生する。
ソープストーンの薪ストーブの場合は鉄の薪ストーブよりも、表面温度が上がらないので、室内の空気の対流や、部屋の各部での温度差も小さく均一な快適空間を得やすい。薪ストーブが稼働している間、特に鎮火してからの段階で、遠赤外線が発生する表面温度が100℃程度の温度域の時間帯が極めて長く、部屋の快適性が段違いだ。
蓄熱性も段違いだ。鉄の薪ストーブだと火が落ちて、翌朝に表面温度が冷え切ってしまうような、最終薪の投入からの経過時間でも、ソープストーンの薪ストーブの場合は表面温度が体温より明らかに高い。翌朝の焚きつけも本体が暖かい状態からの立ち上げなので、すぐに温まる。
これまで長年に渡って鉄の薪ストーブを使ってきた人が、旧モデルが壊れての買い替えで、ソープストーン製を選択することも多い。薪ストーブのことを良く解っている人からの満足度が高い製品だ。目の肥えている人にも自信を持って、お勧めできる素材の薪ストーブなのだ。
そういう良さをメーカーも認識してきたらしく、老舗の鋳物の薪ストーブメーカーのヨツールでさえも、ソープストーン製の薪ストーブの製品が、最新モデルとしてようやく発売されるようになった。
ソープストーンの薪ストーブの蓄熱性、快適性、新しい時代の暖房器具としての機能が、ここにきてようやく認知されだしたということだろう。
ヨツールFS173
ヨツールFS175
値段の方も本体だけで200万円近く、なかなか強烈だけど、それなりの良さがある。
当店でも、過去に鋳物製のヨツール製品の施工やメンテナンスの実績も多いけど、新製品のソープストーンのヨツール製品は、まだ発売後期間がそれほど経過していないので、現状では施工実績はない。今後が、楽しみだ。
冬の薪ストーブの設置ラッシュが一段落したら、輸入元に実機の見学に行きたいと思っている。その際、メンテナンス性についての確認が取れたら、また情報を公開する。(当店では、基本的にメンテナンス性、耐久性が良い機種を取り扱っていきたいと考えている)
ヨツールのソープストーン製の機種までの金額を出せない人は、アルテックのグランデノーブル シリーズの3モデルならば、その半分以下の値段で、ソープストーンの蓄熱性、快適性を得られるので、超お勧めだ。
オーブン室の体積、重量も蓄熱に有利になるためグランデノーブル コンプリートがイチオシ
薪ストーブの使用時間が長い場合には、鉄の薪ストーブだけでなく、ソープストーンの薪ストーブも選択肢に加えてみることを強くお勧めする。薪ストーブの素材のソープストーンが蓄熱してくれるので、火が落ちても朝までしっかりと本体の暖かさが継続する。
無理やり空気を絞って燻ぶらせて朝まで種火を残す誤った使い方の「一夜焚き」というのをやる必要が全くなくなり、燃費も良い。
もし、「ソープストーンの色合いが気になる、好きになれない」「薪ストーブと言えば黒」という人は、アルテックの黒の場合には、塗装品の黒も選択可能だ。
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View Comments
お疲れ様です。
ヨツールからもソープストーン製薪ストーブが発売されていたとはつゆ知らずでした。
その詳細を心待ちにしています。
ところで、アルテックのソープストーン製薪ストーブのラインナップが大分少なくなったのは何か理由があるのでしょうか。
大分遅ればせながらで申し訳ありません。
ヒロさま;
ヨツールのソープストーン製の薪ストーブは実機を見学後にレポートしたいと考えています。
アルテックのソープストーン製の薪ストーブのアイテム数の削減は、輸入元が、単純に売れ筋に絞ったのだと思います。本国では、もっと色々なモデルが作られていますが、お客様のご希望に応じて取り寄せしています。4月中旬以降に受注輸入のユニークなクッキングストーブを設置予定です。
こんにちは。
なるほどと合点がいきました。
4月に設置予定のクックストーヴも大変興味津々です。
丁寧な説明を頂きまして、痛み入ります。
ありがとうございます。