アルテックのソープストーン製の薪ストーブの焚きつけ前の必須メンテ

ソープストーン製の薪ストーブは蓄熱量が、鋼板や鋳物などの鉄の薪ストーブとは比較にならないほど圧倒的に大きい。

そのため、一晩焚いた後の翌朝で、「鉄の薪ストーブだと冷たくなってしまっているな」と思われる時間の経過後の、薪が燃え尽きてしまった状態ても、温かさを保持している。前日の最終薪の投入後から8時間経過して、炉内はほぼ灰になってしまっていても、60℃程度で体温より明らかに高い状態だ。

翌朝のグランデノーブルデポの表面温度は60℃だった

翌朝だけでなく、仕事で外出して帰ってきてからも、出かける前に焚いた時の余熱があるので、帰宅後にスムーズな立ち上げることができる。鉄の薪ストーブだと、「一から焚きつけだな」ということになるタイミングでも、熾火の上に焚きけ用の小割りを乗せるだけで楽勝なのだ。

この体温以上の表面温度からの焚きつけの場合には、鋼板や鋳物の鉄の薪ストーブよりも、明らかに早く立ち上がる。炉内が完全に冷え切っていないので、煙突ドラフトも、火入れ前の段階から出ていて、焚きつけもかなり楽だし、灰だけだしか残ってないように見える炉内も、灰を炉底のロストルから落とすと、まだ赤い熾火が残っていることが多い。

石が完全に冷え切った状態からのスタートだと立ち上がりには時間がかかるけど、一般的な生活している上で使う場合の朝と夜の2回焚きの場合には、前回に焚いた時からの余熱が確実に残っているので、鉄の薪ストーブより立ち上がり時間は早くスムーズだ。

なお、朝と夜の二回焚きつけで使っている一般的な使用シーンにおいて、一日のうちで、遠赤外線が出る表面温度が100℃程度の時間帯も長いので、蓄熱性の良さだけでなく、薪ストーブから出る遠赤外線の心地良さが長時間味わえることも特筆できる。

灰の中に赤い熾火がまだ残っている

灰を落として、熾火を炉の中央に寄せたら、いきなり焚きつけの小割りを乗せないで、その状態のままで、2つ重要なメンテを行おう。これは必須とも言っていい重要な作業だ。

1.灰受け皿を取り出して、灰受け室の奥に零れ落ちている灰を取り出して、灰を捨てる
2.ティッシュペーパーを濡らして、扉のガラスに付着した煤を綺麗にふき取る

灰受け室に灰が零れた状態のまま使用していると、灰受け皿が奥まで挿入できずに密閉性を保てなくなり、正常な燃焼状態を維持できなくなる。

また、アルテックのソープストーン製の薪ストーブは、気密性が非常に高く燃費が良い設計で、薪ではなく薪から発生させた煙だけを炉内で燃やす執念のような思想を感じられる。そのため、ガラスが煤けやすい傾向にある。ガラスが綺麗な状態を維持するために、毎回焚きつけ前にガラスを清掃することをお勧めする。

以上の2つのメンテは焚きつけ前に毎回必ず行った方が良い。面倒と思う人もいるかもしれないけど、習慣になってしまえば、どうということはない。これが面倒だと思う人は別の機種を選択した方が良いだろう。

熾火の上に焚きつけ用の小割りを乗せる

空気の調整は全開にして、灰受け皿を少し手前に引き出して、扉を締めれば、炉底からの空気のブーストもあって、熾火が元気になり、あっという間に焚きつけ材に火が回る。

簡単に火がつく

この後は、順次炉内の状況に応じて、細目の薪を追加投入していけば良い。その際、一気に太い薪を入れたり、大量に入れすぎないのがコツだ。他のメーカーの一般的な薪ストーブの場合には、強引な薪の投入をしても、不完全燃焼しつつも、何とか燃えてしまうことがあるけど、アルテックのソープストーン製の薪ストーブの場合には、極めて気密性が高いので、温度が低い状態で太い薪や、大量の薪を投入すると、全然燃えてくれない。

なお、灰受け皿を開いてのブーストは天板温度が100℃程度まで上がる20分位を目安にする。薪の追加投入ごとに閉じ具合を調整して、少しづつ下方向からの空気は絞っていき、最終的には完全に密閉させる。これを忘れると、炉底のロストルが変形して薪ストーブを本体を痛めてしまうので、要注意だ。

順次薪を追加していき、灰受け皿での空気調整も絞っていく

天板の中央部分の表面温度が200℃を超えて、かつ、炉内の石が白くなったら空気調整する

表面温度を温度計で計測しなくても、炉内の石の色を観察すれば、適温まで炉内温度が上がったか認識できる。黒い場合はまだ温度が低すぎる。白くなってきたら二次燃焼する温度だ。

焚きつけ時の▽ポジションから、+ポジションまで下げる

安定したオーロラ炎の燃焼が継続する

安定燃焼した二次燃焼状態になる。正確なバイメタルの温度計があれば、天板の中心部分で220℃程度での運用が適正だ。廉価なバイメタルの温度計は50-100℃程度の誤差があることもあるので、事前確認が必要だ。

なお、放射温度計は、計測場所の色が黒でないと正確な温度は計測できないので要注意だ。よくネットのブログの記事で見かけるけど、ガラスに当てても当然炉内温度は計測していない。ガラスで反射された室内空間の数センチ離れた場所の適当な場所だ。なおかつ黒でない、ただの空間なので、まるで見当違いの数字が出ている。

二次燃焼の巡行運転の状態になると、一辺が約8センチの正方形の断面かつ長さが35センチ程度の良質な薪であれば、1時間に1回程度、2本づつ追加投入することになる。投入の前後は、空気調整レバーを焚きつけ時の▽ポジションに動かし熾火を元気にさせる。薪がしっかり燃えて、薪の表面の色が黒く焦げてきたことを確認できたら、再び空気調整レバーを+ポジションへ戻す。

これを繰り返す運用だ。

アルテックのソープストーン製の薪ストーブに付属の説明書(マニュアル)には、ここまで細かく運用方法は記載されていないけど、この記事を活用して、遠回りしないで、最初から快適な、ソープストーン製の薪ストーブライフを送って欲しい。

蓄熱性の良さのために、運用方法が鉄の薪ストーブよりも面倒で癖があるように思うかもしれなけど、快適性、便利さ、使い勝手の良さ、気持ち良さは段違いに素晴らしく、メリットの方がデメリットをはるかに上回っていると思う。これは体験しないと理解できないことだ。往年の名機ドブレ700SL以降の、初の私のお気に入りモデルだ。

薪ストーブを検討している人は、ぜひとも選択肢に加えてみて欲しい。「石の素材の色が気に入らない」「薪ストーブは黒でないと」という人は黒の塗装モデルも選択可能だ。

黒塗装も選択可能

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