中国製の二重断熱煙突から、国産の二重断熱煙突への入れ替え工事

青森県寄りの岩手県の北部の九戸村(くのへむら)というところからの依頼で、既存の中国製の二重断熱煙突を、国産の二重断熱煙突へ入れ替える工事を行った。

住所を検索してもgoogle mapやカーナビでピンポイント検索しない場所だったので、最初は「役場まで迎えに行く」と言ってくれたけど、google mapの位置情報の共有のURLを送ってくれたら、ピンポイントで場所が判って、問題なくたどり着けた。

千葉から高速道路で8時間位かかる場所なので、工事当日の朝から作業するためには、付近の宿で前泊する必要があった。幸い、現場から車で数分の場所に、昔ながらの素泊まりの旅館があったので、そちらに宿泊して、当日を迎えた。

また、作業後の夕方に現場を後にしての移動も、無理があるので、作業当日も連泊での二泊三日の日程を組んで、作業の翌日(つまり今日)に移動することになっている。このように、疲労や睡眠不足で事故を起こしたり、体調不良にならないように無理のないスケジュールを心掛けている。

ちなみに、今回の東北ツアーはこの1件だけでなく、帰路には、山形で進行中の薪ストーブ工事、煙突工事の現場の確認に寄る予定を組んで、一石二鳥の段取りとなっている。

現場へ到着して荷物を降ろす

工事当日の天気予報は晴れで、朝から天気予報通りに良い天気だったので、盛大に荷物を広げて作業していたが、作業終盤で、突然雲行きが怪しくなってきて、雨までぱらついてきて、荷物を車の中に避難させるということもあった。

雨水がしみ込んで、煙突内部の灰、煤が表面に流れ出てきていた

このように煙突表面に灰や煤の沁みが付着している場合は、内部の断熱材の濡れ、劣化の可能性が高く、薪ストーブ本来の能力を発揮できなくなってしまう。薪ストーブの性能は、煙突(と薪)の性能に依存するからだ。

既存の二重断熱煙突を上部から撤去していく

煙突内部からの染み出しの痕跡と、切り込みのあるコネクターで、断熱材も濡れて断熱性能が落ちている

中国製の二重断熱煙突は、中空でない断熱材が入っているバージョンもあるけど、こちらも国産と比べると品質が格段に違う。本来の二重断熱煙突としての性能を維持できない構造だ。詳細な解説は以下の記事に書いてある。

「最近の二次燃焼システムを持つ高効率の薪ストーブの場合には、二重断熱煙突を組み合わせて使うのが必須」と以下の2つの記事で説明してきた通りだ。...

国産の新宮商行の二重断熱煙突SCS匠に入れ替え

煙突の外径は両方とも200ミリで共通しているので、既存の取り付け金具を使って、問題なく入れ替えできた。

新宮商行のSCS匠の二重断熱煙突に入れ替え完了

中国製の二重断熱煙突の価格は国産よりも、実売価格で20%ほど安いけれども、このように問題が発生してから、後で入れ替えると、かえって高くつく。最初から、煙突の部材代金として20%だけ上乗せして、物理的に問題の発生しない構造の、高品質な国産の二重断熱煙突を選択しておくことをお勧めする。

どうしてもトータルの予算が厳しい場合には、煙突でコストカットするのではなく、薪ストーブ本体のグレード、価格を落として調整することをお勧めする。煙突を後から入れ替えると、工事代や部材代が重複して発生して高くつくが、薪ストーブ本体だけであれば、入れ替えるのは比較的簡単だ。

薪ストーブ本体の機種にこだわるよりも、煙突(と薪)にこだわった方が幸せな薪ストーブライフを送ることができると断言できる。

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