陸屋根のRCの既存住宅のリフォーム工事のともなう、煙突工事、薪ストーブ設置の案件だ。
木造住宅との大きな違いは、チムニー作成の際に、煙突貫通部分のコンクリートのコア抜きの際に位置を決めることが極めて難しいことだ。
木造の場合は、薪ストーブ設置位置の煙突芯の位置にレーザーで垂直の位置を飛ばして、屋根の野地板に墨を出して、そこにドリルで穴を開けてしまえば、簡単に屋根に煙突芯の位置を移すことができる。
一方でRCの場合は、仮に建物内側から屋根へと向かって振動ドリルで開けても貫通しない厚みだ。そこで、別の方法で屋上に室内側の煙突芯の位置を移す必要がある。室内側の煙突芯の位置を正確に、屋外の屋根の上に移すために、一度、屋外にも壁のようにレーザーを投影できる板を渡して、そちらを経由させてやったようだけど、とても苦労したようだ。
レーザーを飛ばす角度を正確に90°にするのも意外と難しい。少しでも誤差があると数メートル先では大きく狂ってしまう。それを何回か繰り返さないと、たどり着かない。普通にやったら数センチの誤差は出てきてしまう。何度も試行錯誤して、ようやく墨出しできたそうだ。
実際にコア抜きして貫通するまでは、ドキドキだったと思う。
まずは実寸法を確認する。煙突はチムニー天端から、下方向に接続していくので、最初の一本目をどの高さでチムニーに固定するかで、煙突の割り振りが違ってきてしまう。図面を信じると後で実寸法が違う可能性もあるので、実際に計測してからスタートする。
普通はチムニー内部の煙突貫通部分は一つの箱状になっているが、今回はコア抜きしたRCの躯体を挟んで上部の空間に別れている。
屋根がシート防水だったので、それを同じ仕様でチムニー側面まで一体化して仕上げてある。
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