4.“あの”薪ストーブでないと針葉樹を燃やしちゃいけない?

薪にできる木にはたくさんの種類がありますが、大きく針葉樹と広葉樹に分けることができます。

薪には広葉樹が適しています。

広葉樹は重く比重が高いため長くゆったり燃えてくれます。

一方杉やヒノキなどの針葉樹林は軽く燃え尽きるのも広葉樹に比べると早いです。

書籍やネットの情報、メーカーのカタログキャッチコピーには
「針葉樹は薪ストーブで燃やしていけない!」
「この薪ストーブなら針葉樹が焚ける!」
との文字が踊っているのをみられたことがあるかもしれません。

果たしてその針葉樹に対するネガティブな情報は本当なのでしょうか?

結論から申しますと、上記の情報は正確ではありません。

針葉樹は短い時間で大きな熱を発します。

ですのでその日最初のスターターとして、また、もう少し暖かさが欲しい時のブースターとしてとても優秀です。

また、特定の機種に限らずどんな薪ストーブでも針葉樹を焚くことが出来ます。

お伝えしたいのは「広葉樹」「針葉樹」の違いより、その薪が「充分乾燥しているか」と「乾きが甘いか」の違いの方が遥かに重要だということです。

針葉樹でも広葉樹でも良く乾燥したものであれば炊き方の違いはありますが燃やすことに何の問題もありません。

針葉樹もどんどん燃やしましょう。

広葉樹にこだわり乾燥不足の薪を焚くより、充分に乾燥した針葉樹を焚くほうが人にとっても薪ストーブにとってもよほど良いのです。

広葉樹でもそれが乾燥不足だった場合を考えてみましょう。

湿った薪から燃焼時にでた水蒸気は炉内の温度を奪ってしまい、ストーブ自体が温まりません。

低温で燻る薪は煤や煙も大量に発生させます。

針葉樹の特徴

一気に燃え上がるので温度も早く上がる軽い針葉樹は、燃え尽きるのも早いという短距離ランナーのような特性があります。

この特徴からゼロから焚きつける場合やストーブ温度が下がってきたとき、ブースター代わりに焚いてあげると針葉樹はその特徴を最大限に発揮いたします。

ご存知のとおり新築工事の際に出る「建築廃材」も針葉樹が多いです。

スタートダッシュを決めた針葉樹が長距離ランナーである広葉樹に火をバトンタッチする、これが効率的で早く暖まる焚き方です。

その特性を活かせばとても重宝する針葉樹ですが、焚く際には注意することがあります。

それは針葉樹だけをバンバン焚きすぎないことです。

入れ過ぎた針葉樹は温度を制御できないほど上げてしまい、結果ストーブを傷めてしまいます。

また建築廃材には

  • 接着剤で集成した合板
  • 塗料や防腐剤が塗ってあるもの

がありますが、これを焚いてはいけません。

有毒ガスが発生したり、発生した成分により鋳物が侵食されてしまいます。

ゼッタイに焚かれることのないようお願いいたします。

そしてこれまで述べてきた

  • やってはいけない針葉樹の焚き方
  • 燃やしてはいけない針葉樹の種類

が判断ができない人に対して、薪ストーブを壊さないための予防策として

「針葉樹は焚いちゃダメ」

と言われているのが一人歩きしているのでしょう。

針葉樹の特性を理解し、正しい焚き方で針葉樹を焚きましょう。