〜大は小を兼ねる〜

このことわざはこと薪ストーブに限って言いますと当てはまりません。

快適な暖かさを得るために薪ストーブ自体の大小は関係ありません。

単純なストーブの大きさよりも、「あなたの家に必要な暖房能力を得る」適切なサイズの薪ストーブを選択することが重要です。

必要以上に大きな薪ストーブを設置してしまったケースを考えてみます。

大きい薪ストーブは薪ストーブ自体が暖まるまでに多くの薪と時間を必要とし、ストーブが暖まるまでのあいだ寒い思いをすることになります。

そしてたくさんの薪と長い時間を消費して暖まったストーブは周囲にカロリーの高い熱を放出し、今度は暑過ぎて苦しくなります。

そうなってしまうと大量の薪と時間をかけて生み出した熱ですが窓を開けて外に排出するしかなくなってしまいます。

そこで今度は大きな薪ストーブにちょっとしか薪を入れないとします。

少ない薪はストーブの温度を上げきれないうちに燃え尽きてしまい当然部屋は暖かくなりません。

また、”熱くなりすぎないように”と空気を絞りすぎれば薪は不完全燃焼させられ煙や煤を多く出しトラブルの原因となります。

小さすぎる薪ストーブを選んでしまった場合はどうでしょう。

小さな小屋や一部屋のみを温めるような小型薪ストーブで家中を暖めるのは無理があります。

ストーブに惜しみなく薪をくべガンガン焚いたとしても、ストーブには暖房能力の限界がありますので、それは仕方がありません。

また薪を入れすぎると熱暴走のリスクも高まり、最悪ストーブは壊れてしまいます。

そのストーブに設定された実用範囲内の温度で焚くとあなたのお家を快適な室温に出来る。

暖房効率がもっとも高くなるのは両者がバランスしているその状態なのです。

小型薪ストーブ 小型薪ストーブ ホンマの中型薪ストーブMS-310TX ホンマの中型薪ストーブMS-310TX ベルギー製のドブレの大型薪ストーブSL700(750GH)とベルギービール ドブレの大型薪ストーブSL700(750GH)の前でくつろぐ猫 ドブレの大型薪ストーブ640CB/760CB

そこで薪ストーブの暖房能力を知るため、各メーカーが出しているカタログや雑誌に載っている「燃焼カロリー」を比較してしまいがちです。

しかし、この数字には算出の規定がありません。
つまり各メーカーがそれぞれ「独自の算出基準」で出しているのです。

たとえば

  • A社は薪を3本入れた時に計測
  • B社は2本入れた時に計測
  • C社は目一杯突っ込んだ時に計測

これですと比較する意味がありません。

また、薪ストーブは使用する薪の乾燥度合いや焚き方で出力が大きく変わります。

ですので何の基準もない数字の比較には意味が無いのです。

「燃焼カロリー」に限らず「暖房面積の目安」も同様です。

ストーブが設置されている家の断熱性能、同じく薪の種類や焚き方によって結果はまるで違ってきます。

では異なるメーカー同士で暖房能力を比較するときに指標となるものは無いのでしょうか。

一番確実なのは「重量」と「寸法」を指標にすることです。

この数字を読むことでその薪ストーブがどれだけ蓄熱できるのか、暖房能力があるのか、同じ土俵の上で見誤ることなく正しく比較できます。

あなたが一室だけ程よく暖房したいのか、それとも家中くまなく暖めたいのか、求める暖かさは人それぞれです。

また、使い方やライフスタイルに無理なくフィットするストーブであることも重視すべきポイントです。

それらを考慮すると最適な薪ストーブのサイズは必然的に決まってきます。

炎の楽しみ方は使う人の数だけバリエーションがあります。

カタログや雑誌、ネットを見ただけでは分からない薪ストーブの性能。

どの薪ストーブを選ぶか。

選択のコツは経験豊かなプロに訊くか、実際に薪ストーブを使っているユーザーに生の声を訊くのが一番参考になるでしょう。