自作二重煙突で検索してくれた人がいたので、その情報も記事にしておく。

薪ストーブの煙突は断熱材入りの二重煙突が望ましい。シングルの煙突で外気で排煙が冷やされると排煙に含まれるクレオーソートが150度以下になり液状化したり煤で煙突が詰まりやすくなってしまうからだ。また煙突の詰まりの問題の他にも排煙が冷やされることなくスムーズに上がっていくので、室内側へ煙の漏れが少なくなったりするというメリットもある。

そんなわけで薪ストーブを設置する人はぜひとも二重断熱煙突の導入をお勧めしたいところだが、これが市販のメーカー製は滅茶苦茶高い。1メートルあたり2万円とかで本体をホームセンターで3万円で買った人間にはとても手が出る値段ではない。異なる口径の二つの煙突の間を断熱材で満たせば良いわけだからその気になれば格安でDIYで自作することも可能だ。具体的には106ミリの煙突を内側に、150ミリの煙突を外側に組んでその空間をグラスウールやロックウールでみっちり満たしてやればOKだ。

断熱材としては市販の住宅の壁に入れるロックウールやグラスウールが手軽に入手できる。ロックウールの方が耐熱性が高いが取り回しは難しい、柔軟性がないので煙突の隙間に入れるのが難しい。一方グラスウールは耐熱性はグラスウールより低いが柔らかいので取り回せし、施工性はラクだ。どちらを利用するかは微妙なところだ。私は両方使ってみたがどちらも一長一短だ。

引き回しはできたら屋根までストレートに上げるのがベストだが、これはけっこう困難もともなう。窓枠に煙突引き出し用の枠を入れてそこから外に出して壁から出すのが現実的な妥協案だろう。壁出しの場合はL字部分に煤が詰まりやすいので、その部分を簡単に掃除できるようにする工夫が必要になる。私の場合は温度の高い煙が上がる性質を期待して90度ではなく30度程度の勾配で設置したので、外側の接合部分は取り外しが容易なようにした。90度の場合は蓋付きのL字管があるので、それを使うと良いと思う。

詳細については以下の私の別のブログに書いてあるので、参考にしてみて欲しい。
http://kawahara.cocolog-nifty.com/diary/cat5496990/index.html
かわはら

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