「東京の23区内で薪ストーブを導入したけど、煙で隣の家から苦情をもらってしまった」という案件でコンサルに行ってきた。メーカーに使い方を問い合わせても要領を得ない回答だったらしく、困って私のことをネットで探してくれたらしい。
とりあえず薪ストーブ本体の設置状況、煙突の設置状況を確認して、その後で外に出て煙突トップと近隣の地形や位置関係などをチェックした。煙突が低くて、隣の家の窓と同じ高さになってしまうので、けっこうシビアな条件だった。あと2メートル煙突を立ち上げて、隣の家の屋根より高くすれば、だいぶ違ってくる。そのことで、風圧帯という煙突トップ周りの乱気流の影響を避けられること、隣の家の窓からトップが見えなくなることでの心理的効果も極めて大きい。今後の改善ポイントとして提案してきた。
苦情をもらった状況を確認すると、焚き始めてすぐにということだった。まあ、それだけ凄い煙が出てしまっていたのだろう。たまたま隣の家が窓を開けていた時に、はじめての焚きつけで失敗してしまったというような悪条件が重なったためだと思われる。
(幸い)コンサルの当日、天気が悪く、雨がパラついている状況だったので、隣の家の窓は開いてなかったし、布団や洗濯物が干している状況ではなかった。そこで焚きつけから安定稼動に至るまでのプロセスを最小限の煙の発生で済む使いこなしのテクニックを伝授してきた。
薪の追加投入、熾き火になってからの再稼動、ほとんど熾き火がなくなってからの再稼動と、薪ストーブを使う場合のさまざまな状況下での使用方法を丸一日かけて、しっかりと行ってきた。完全なコールドスタート、熾き火がたくさんある状況、熾き火が少しある状況、熾き火がほとんどない状況と4回の焚きつけを行ったけど、今回は一度もクレームの電話は入らなかった。
初心者ユーザーが自分ひとりではなかなか、勇気を持てずに、しっかりと焚くことができないのも仕方ない。炎がゴーゴー立ち上がっているのを見ると恐怖心が出てしまうのも当然だと思う。私だって、初心者の頃があったから、その気持ちは解る。でも煙の発生を最低限に抑える焚き方をするのは、その恐怖心に打ち勝って、炎に慣れる必要がある。そんな時にユーザーに寄り添ってアドバイスができるこの仕事は、とてもやりがいがあるし、面白い。
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よかったですね~かわはらさんという強い味方がいて。
私も住宅街で焚いていますので苦情を受けたときの気持ちは察するに余りあります。
私は仕事が行政関係なのですが、政府もバイオマス推進の中で、ネックポイントになっているのがこうした悪臭苦情であることを今更ながら認識したらしく、今年報告書をまとめています。
「地球温暖化対策と大気汚染防止に資するコベネフィット技術の研究評価業務」という長ったらしい名前ですが。。
たいそうな名前にもかかわらず、内容が薪ストーブやペレットストーブの理想的な使い方を指導する内容が大半になっています。
今後バイオマス普及にはかわはらさんのようなアドバイザー派遣事業が必須になってくるのではないかと考えています。
バイオマス普及なんてたいそうなことより薪ストーブって楽しい・・ということが一番ですが、やはり生活の中で煙を出すという、日本人が数十年来なくしてきたことをもう一度そういう生活をしていくと言うことですから、周囲との摩擦を回避し、理解を得ていくには、そういう壮大なお題目も必要なのだなとは思います。
本来生活の中で火があり、煙が出ることは生きていることの証なんですが、色々な熱源がある中で今更なぜそういうことをするのかという違和感にさらされながら住宅で薪を焚くというのは、ある意味勇気のいることだなと感じる毎日です。
かわはらさんはそんな私たちにとって大切な存在です。
いつもありがとうございmす♪
うじのぐっさんさま:
行政関連のお仕事でバイオマス関連に携わっているのですね。今後重要な役割を担う業務だと思います。
外注で派遣アドバイザーが必要でしたら、ぜひとも私に発注して下さい。喜んで対応させていただきます。