炉内の灰の量というのも重要で、多過ぎても少な過ぎても良くないのだ。多過ぎると一次燃焼の空気の流れが悪くなって不完全燃焼しやすくなるし、そもそも物理的に薪の投入スペースや燃焼空間が狭くなってしまう。少な過ぎると今度は火持ちや燃費が悪くなるのだ。何事も「適度」というものがある。
ドブレ700SLの炉の下には灰受け室がある。炉底に穴があって普段は蓋がしまっていて、必要な時にだけその蓋を外して火かき棒で落とすことができる設計になっている。真冬にガンガン焚いていて、焚きつけ時にも、けっこう熾き火が残っている時には、そのようにして溜まりすぎた灰の量を適度の調整している。
熾き火が少ない時にはスコップで直接灰を灰受け皿に移す
だんだん春の近づきとともに、薪ストーブの稼動時間も減っていく。ガンガン焚き続けると暑くなってしまうので、「もう薪を入れなくていいや・・・」となって寝る前に薪を入れないまま放置のことも出てきた。そうなってくると、翌朝、かなり熾き火が少なくなる。灰の中に若干埋もれている程度になる。そんな時に灰の処理は、いちいち設計通りに灰を下に落とすこともなく、いきなり灰受け皿を取り出して、そこにスコップで直接灰を入れて捨ててしまう。その方が全然早いからだ。
温度が冷えている、このタイミングでティッシュを水で濡らして、指で押して絞って水気を落としてから、ガラスを軽く拭いてやる。ドブレ700SLはガラスが煤けにくくて、ほとんど黒くなったりすることはないけど、灰やヤニが微妙についていて微妙に曇っていることがある。全体的に曇っていると気づかないこともあるけれども、ふき取ると透明度が増すので、炎が綺麗に見える。そんなに手間のかかることではないので、焚きつけ前の習慣にしたい。
そして灰の処理、ガラスの掃除が終ったら、微妙に残っている熾き火を寄せ集めて、木っ端を乗せて、軽く息を吹きかけてやると、すぐに炎が復活する。扉を閉めれば一次燃焼の空気の噴きつけ口から勢い良くフイゴのように空気が供給されるので、たちまち勢い良く燃焼をはじめる。あとは適当に細めの薪を追加してやるだけで、ラクに炎が育っていく。
灰の中から熾き火を寄せ集める
木っ端を乗せてやる
ちょっと息を吹きかければたちまち炎が立ち上がる
扉を閉めれば勢い良く燃焼する
火が回ったら、追加で細めの薪を投入して温度を上げていく
完全に熾き火が燃え尽きてしまった時には上から着火方式でライターなどに頼るけれども、少しでも熾き火が残っていればその熾き火を育てていくので、全く薪ストーブから炎が消えることは、冬の間はほとんどない。