今までやっていた方法で焚きつけしてもらった
設置されてから、これまで33年間まともに燃えずに「買い替えようか」とオーナーさんに見捨てられそうになった薪ストーブが、煙突接続後は激変した。
工事完了後に、お客様自身で火入れをしてもった。私は一切、手も口も出さないで、普段通りのやり方を再現してもらう。そこのとで、従来のシングル煙突の時の燃え方の違いが出るからだ。
今までやっていた方法で焚きつけしてもらった
二重断熱煙突を接続した後には、途中で火が消えることなく、勢い良く燃えるようになって、明らかに違うことを、早速実感できたようだ。
このように、シングル煙突と、二重断熱煙突では、焚きつけの瞬間から燃え方の変化を感じられるようになる。そして、この変化は焚きつけの時だけでなく、その後の全ての段階において明確な差を生み出す。
蘇った33年前のモルソー
追加薪のタイミングなども、指示したり、口出ししないで、お客様の判断でしたいタイミングで行ってもらった。
温度上昇に必要十分な量を投入していた
この段階で、お客様に「これまでとの違いはどんな感じ?」と聞くと、「煙突から排気が引っ張られていて、薪ストーブの中で空気の流れがしっかりあるのを感じる」という返事が返ってきた。
さらに質問を重ねた。「その空気の量は、今までとどのくらい違うか?」「温度上昇するまでのスピードは?」これらを数字で表すと、どう違うかを尋ねた。その結果、空気の量はシングル煙突の時の3-4倍くらい強く、立ち上がりの所要時間は半分くらいに感じるということだった。シングル煙突と、二重断熱煙突では、このくらい体感での違いがあるということだ。
お客様による追加薪の投入後、ある程度炉内温度が上がって、二次燃焼するレベルになったら、空気調整のやり方のレクチャーだけ、しっかりと行った。設置してから33年間、この薪ストーブは、一度も二次燃焼する状態になったことがないので、お客様も、調整のやり方は未経験だからだ。
扉の上下についている空気調整のダイヤルを適度に操作して、炎がユラユラと揺れる状態を作る。二次燃焼は薪から立ち上がった煙が燃える状態なので、薪から立ち上がっている明るい黄色い炎で、薪からの煙を引火させるというイメージで、明るい黄色い炎と、透明な薄い色の炎(煙が燃えている炎)の比率が半分づつくらいになるように空気を調整する。
理想的な二次燃焼の状態
そして、最後にダンパーを調整して、排気をコントロールする。
煙突ダンパーを閉じた状態
こうして、設置後に33年後に初めて本来の燃え方をするようになった薪ストーブだけど、最終的な感想をお客様に聞いた。
これまでは「空気全開でボーボー燃やす」か「空気を絞ったら煙モクモクでガラスは煤で真っ黒」の二択の状態だったそうだ。どうやっても、それ以外の2種類の燃え方はしなかったということだった。
煙突を二重断熱煙突に入れ替えたことで、適切な二次燃焼の状態を作れるようになって「これならば薪がだいぶ長持ちする」と、煙突交換の効果を実感されていた。
また、新しい機種に買い替えようと思っていた33年前のこのモルソーは、お父様が購入された薪ストーブで「親父の形見を残せて良かった」と言われていたのが印象的だった。安易に最新モデルへの入れ替えを勧めずに、煙突交換を行って、貴重な薪ストーブを残せたことを、うれしく思った。
シングル煙突は常に全開で燃やす焼却炉、昔のダルマストーブあるいは、簡易型の時計型薪ストーブのような性質の薪ストーブに適合するもので、空気を絞って二次燃焼させるタイプの薪ストーブには適合しない。
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もっとお気の毒なケースを聞きました。
最近シングル煙突をホームセンターで格安薪ストーブと併せて購入し工務店に取り付けた知り合いがが室内中がヒデー煙もくもく状態になりまして泣いています。ホームセンターの煙突径はほとんど格安だから細いのでケムリが昇らない上に離隔設計消防法違反など取付ミスによる薪ストーブ地獄が起きています。
薪ようこさま:
それもよくあるケースで、全然珍しくないパターンですね。