アイアンドッグNo.7
他店で施工した薪ストーブの取り扱い説明(レクチャー)を行ってきた。
数年前の新築時に薪ストーブをつけたそうだけど、きちんとした取り扱い説明を受けていないらしい。新築時に工務店を通して薪ストーブ設置をすると、こうなりがちなので、仕方ない。薪ストーブ店は工務店の下請けの設備屋として工事に入るので、「工事だけしたら完了」となりがちで、ユーザーとの関係を作りにくいのが実情なのだ。
私が配達している極上薪を焚いているにも関わらず、「煤の量が洗面器一杯分というありえない量」なおかつ「暖かくならない」ということだった。これは正しい使い方をレクチャーするしかないという状況だ。
アイアンドッグNo.7
使っている機種はドイツ製のアイアンドッグのNo.7という鋳物製の物で、最新のエコデザインのモデルより、一世代前のモデルだった。たくさん薪を入れても、豪快に良く燃えるタイプだ。
ガツンと焚いて、しっかりと温度を上げた
これまでは温度計のGOODと書いてあるところに針がきたら、薪ストーブを痛めてしまうと思って、空気を閉じてしまっていたそうだ。
しかし、燃焼状態を見るとGOODの下限では明らかに温度が低い。良好な燃焼状態になるまで空気を絞らず、薪もたくさん投入して、しっかりと温度を上げた。この温度計の場合はGOODの上限近くまで温度を上げないとダメだった。バイメタルの温度計は誤差も大きいし、あくまでGOODの範囲は目安なので、この文字よりも実際に針が何℃を指しているかと、炉内の様子、そして天板に手をかざした時に感じる「熱さ」を空気を絞る目途にするように伝えてきた。
空気調整レバーを押し込んで空気量を調整
イラストでレバーの操作方法が描かれているので、操作は非常に判りやすい。
ダンパーも少し絞ってみた
今時のエコデザインのモデルは煙突ダンパーは不要だけど、一世代前のモデルは煙突ダンパーでも調整したくなる。販売店、施工店もそういう意図で煙突ダンパーを設定したのだろう。
レクチャーの際のメモ1
レクチャーの際のメモ2
今回のレクチャーの際は、きっちりと要点のメモを取りながら聞いてくれていたので、今後は大丈夫だろう。
初めて見る、二次燃焼のオーロラの炎に感動されていた。これで、本来の薪ストーブの能力を発揮させることができるだろう。春の気配も見えてきたけど、まだまだ寒い日もあるので、後しばらく楽しめると思う。
そして、「こういう薪ストーブの取り扱い説明の冊子、本があればうれしい」と言われた。
機種によって、二次燃焼に至る具体的な温度や操作方法が違うので、どの機種でも通用する汎用性の高い書き方をする必要があって難しいことと、実際に現場でやって見せないと本当の意味では理解できないので、どうしたものかと思う。本来は薪ストーブの取り扱い説明書にも文字やイラスト、写真付きで、その機種の操作方法、取り扱い方法が書いてあるはずなので、それを読めばできるかと言うと、難しいのが実情だ。
実は、このことは最近の私の悩みの一つでもある。私が設置工事をしたお客様には、きちんと時間をかけて(数時間)取り扱い説明をしている。それでも、正しい使い方ができない人もいる。工事完了後の取り扱い説明だけでなく1ヶ月後位に、もう一度フォローするのがベストなのかもしれない。
私が施工したお客様であれば、施工後1か月後とは言わず、半年後でも何年後でも再レクチャーするので、疑問点があれば、遠慮なく呼び出して欲しい。
もし、「薪ストーブの使い方のレクチャーを販売店、施工店から受けてない」「薪ストーブの使い方に自信がない」「暖かくならない」「煤が多い、ガラスが煤ける」「煙がモクモク」などの問題を抱えている人は、相談に乗る。薪ストーブは設置後に使いこなしてこそ生きてくる物だ。
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