トーラスペレットに火入れ
昨日までの記事で、蓄熱型の大型の薪ストーブの紹介をしてきたが、蓄熱化の波は薪ストーブだけではなく、ペレットストーブにも及んでいる。
トーラスペレットに火入れ
アルテックのソープストーンの製のペレットストーブの紹介だ。大きな特徴が二つある。
一つ目は「電源を必要としない」ということだ。停電時、災害時でも使えるメリットは大きい。普通のペレットストーブはファンで強制的に空気を送って、ペレットも電気のモーターの回転で供給しているので、必ず電源が必要となる。一方で、トーラスペレットは既存の薪ストーブと同じで、煙突のドラフトによる排煙だけで燃えてくれるので、全く電気を必要としない。このため、既存の薪ストーブの煙突をそのまま使って本体だけ入れ替えればOKということになる。新規で導入する場合は本格的な煙突工事が必要となるが、既に薪ストーブを使っているユーザーだったら、比較的ローコストで入れ替え工事が可能だ。
仕事が多忙になったり、高齢になったりで、これまで薪作りをしてきたけど、薪作りできなくなった。でも炎の暖かさは捨てがたいという人にとっては、有力な選択肢の一つだろう。
また、薪ストーブと違って、一度着火してしまえば炎のお世話をする必要がないので、お店、店舗、事務所など家庭以外の公共の場での使用にもふさわしい。仕事中は薪ストーブの炎のお世話をしている余裕がない状況が多々発生するけど、ペレットストーブだと放置できるからだ。
そして二つ目は「本体が蓄熱するので焚き続けなくて良い」ということだ。炉の下のペレットタンクにペレットを入れて(今回紹介したトーラスペレットの場合は4kgのペレットが入る)着火剤で点火すると2-3時間程度(※)燃焼する。燃焼すると本体のソープストーンが200℃程度まで蓄熱しているので、その後2時間位は次のペレットを燃やす必要はなくなる。つまり最初の点火後、次は4時間後に再着火ということになる。就寝時の8時間は焚かないとなると、一日4セット燃やすということになり、ペレットの消費量は16kg/dayということになる。
※燃焼時間は使用するペレットの密度、硬さ、材料の樹種、製造工程により異なる
トーラスペレットの温度推移
炎が育っていく
自然で綺麗な印象の炎での巡行運転
燃焼の後期はペレットから発生させたガスを燃焼させる青い炎の状態になる
離れて見た様子
燃焼の最終段階になると黄色い炎の比率が増えてくる
消える直前の様子
離れてみた様子
電気で強制排気している一般的なペレットストーブの場合は、灰が舞い上がってガラスが煤けたりして汚れが目立つけど、トーラスペレットの場合は、それが比較的少なくて綺麗なガラス越しに炎を楽しめる。
離れて見た様子
アルテックでは他にも2.5kgのタンクの背の低いノーブルペレット、グランデノーブルペレットも出していて、小型モデルも選択可能だけど、タンク容量が大きい方が燃焼時間が長いので、イチオシはトーラスペレットだ。
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