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「白黒つけなさいよ!」—-薪ストーブは目で焚け

薪ストーブを焚いている時に、慣れない人は温度管理も自信がないと思う。バイメタルの温度計の部分だけの温度測定では心もとないから当然だ。薪ストーブ全体の温度分布が推測できるくらいになれば、バイメタル温度計でも良いが、初心者ほど放射温度計を使って全体の温度分布をきちんと把握する必要がある。こういう測定器があれば良いのだが、なくても薪ストーブに手をかざせばだいたいは温度は把握できる。自分の五感をフル動員してみよう。

薪ストーブの場合は適切な温度で焚くことが極めて重要だ。初心者の場合、ビビってしまって低い温度で焚いているケースが多い。「温度が高すぎると薪ストーブを傷める」と脅かされているからだと思うが、実際には薪ストーブが壊れるほどの温度だと、薪ストーブに近づくのが苦痛になるくらいの「熱さ」「威圧感」「恐怖」を1メートル離れていても感じるので、それがない限りは、そういう心配は不要だ。それよりも温度が低すぎることによる弊害の方を心配しよう。具体的には煙の発生による近所迷惑と煙突の詰まりを早めに誘発することによる煙突掃除費用の増大だ。また温度が低いことで効率が落ちているわけで、本来であれば熱として取り出せる燃料成分を煤として大気中に捨てているということでもある。温度が低いと良いことは何もない。

測定器なしで、肌による体感温度の判定にも自信がないという場合には、目を活用しよう。炉内の壁の色を見ればだいたいの状態が判る。上の写真のように煤の付着で黒っぽい場合は炎や熾きがあっても、まだまだ十分に温度が上がってないと判断できる。安定して高温で稼動している状態では下の写真のように煤が焼けて白くなっている。ダンパーを閉めたり、空気を絞ったりすると火が消えたり弱くなってしまうというのは、まだまだ薪ストーブの温度が十分に高くなっていないからだ。炉内を観察するとまだ白くなっていないはずだ。空気を送り込み、薪をガンガン燃やして、まずは温度をしっかり上げてやろう。

十分に温度が上がって熾きができたら、空気の量やダンパーを調整してやると良い。

薪ストーブの焚き方は車の運転にたとえれば、高速道路での合流の仕方に通ずるものがある。合流車線ではアクセル全開でフル加速だ。時速100キロに達して流れに乗ったらアクセルを緩めて一定の速度で運転すると燃費も良く快適に走行できる。薪ストーブも焚きつけの時にはビビらずにガンガン焚いて、温度が上がったら空気を絞って省エネモードに入るのが合理的だ。






かわはら

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