薪ストーブの煙突は二重断熱煙突で、屋根からストレートに立ち上げるのが基本だ。スムーズな排気で燃焼効率が良く、煤も内部に詰まりにくくメンテナンスの頻度も下げられるベストの施工プランだ。
「煙突から熱を放出しないと暖かくならない」という人もいるけれども、そんなこともない。薪ストーブの本体から十分な熱が放出されているので、煙突からの熱が全くなくても問題ない。薪ストーブの上部からストレートに上に立ち上げるのではなく、背面から真後ろに出して、そのまま屋外に煙突を出してしまうような、ほとんど室内側に煙突がないプランでも十分に室内は暖かくなる。
シングル煙突で煙突を長く横引するイメージが昔からある。薪ストーブの設置場所の制約なのか、あるいは煙突からの暖房を期待しているのか。その両方なのだろう。また、横引しなくても室内部分をシングルで立ち上げている設計もよくある。単純に費用を抑えるためなのか、煙突からの放出される熱を期待しているのか判らない。このような施工の場合には、室内側への熱の放出がある分だけ排気温度が下がることは間違えない。その分、煙突からの排気速度が落ちて燃焼効率が悪くなるし、煤も付着しやすくなる。日常の使い勝手が「明らかに」悪くなることを覚悟してやる分にはそれもありだと思う。それでも燃えないことはないし、それしか知らなければ「こんなものだろう」と思って使ってしまうだろう。極端な横引のケースだと1週間に一度の煙突掃除しないと詰まってしまう現実もある。
外気温がマイナス30℃になるカナダ北部のあまり断熱されてない山小屋に設置されている薪ストーブを紹介しよう。
シングル煙突で、しかも薪ストーブ上部の室内で煙突を分岐させて室内側の煙突の表面積を稼いで、少しでも早く室内を暖めるようにしていた。
「欧米の薪ストーブは二重断熱煙突」という常識破りの驚きの施工方法だ。しかし、これは設置環境から「山小屋に着いたらちょっとでも早く温まりたい」というニーズだけに特化したやり方だ。
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