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薪や灰の放射能測定(誤ったやり方と正しいやり方)

この写真のように空間線量計を薪や灰の近くに当てて何マイクロシーベルトと測定しても何の意味もない。
薪の表面付近で空間線量計のセンサーを当てているところ
薪ストーブの炉内の灰付近に空間線量計のセンサーを当てているところ
この方法は薪や灰の近くの空間に飛んでいる放射線の量を測定していて、薪や灰そのものに含まれている放射能の量を測っているわけではないからだ。どう考えても薪よりも灰の放射能の量が多いはずなのに、空間線量計ではどちらも同じような数値を示している。概ね0.2マイクロシーベルトでピークで0.5マイクロシーベルトと、他の周辺の環境の場所と変わらない。
もし放射線量計で異常値が出たとしたら、その場所付近には何十万から何百万ベクレル/kgと桁違いの放射能が含まれていることになる。
薪として流通して良いかどうかの指標の40ベクレル/kg以下、そして燃えないゴミとして普通に埋め立てできるかの指標の8000ベクレル/kg以下になっているかどうかの「物質そのものに含まれている放射能の量」は空間線量計では測定できない。
ここらへんの基本的なことを認識しないで、手軽に入手できる放射線量計で安易に、対象物質の近くの空間の放射線の量を測定して、安心している人たちも多い。
正しく対象物質に含まれる放射能の量を何ベクレル/kgと測定するには、専門の測定機関にサンプルを持ち込んできちんと計測してもらう必要がある。そこでスペクトラム分析を行い物質の波長ごとの放射能の量を測定して、どういう物質が何ベクレル/kg含まれているかと分析するのだ。
薪の分析レポート
ちなみに私のところで今シーズン販売した薪は、このように正しく精密な分析の結果「検出せず」の結果となっているので安心して欲しい。
ちなみに最も条件の悪い雨ざらしになっている自家用薪でさえも、セシウム134が9.5ベクレル/kg以下、セシウム136が7.3ベクレル/kg、ヨウ素131「検出せず」で、流通させていけない指標の「40ベクレル/kg超」を大きく下回っていた。
灰の分析レポート
灰に関しては、さすがに燃焼に伴って凝縮されているので、セシウム134が230ベクレル/kg、セシウム137が310ベクレル/kgとある程度高い数値となっていたが、それでも埋め立て処分できない8000ベクレルを大幅に下回っていて、普通に庭や畑にまいても問題ないレベルだった。(毎食、相当な量を食べる前提での日本人の主食の米の基準でさえ500ベクレル/kgなので、それと同程度の放射能の量)
目に見えない放射能なので、怖がるにしても、安心するにしても、きちんと正しい数値を元に評価したいものだ。

かわはら

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