サウナランド浅草のサウナストーブの煙突掃除

営業時間外の作業のため朝6時のまだ暗い時間からスタート。

まずは屋外側の縦引きのダクトの蓋を取り外そうとボルトを緩めたら、黒茶色い水が垂れてきた。嫌な予感しかしない。10分位経過して、ようやく水の垂れ方が弱くなってきたので、他のボルトも緩めて、さらに水を排出させた。この時点でタールの臭いが周辺に充満している。隣のビルの人が臭いに気づいて火事でも起きたのかと見に来た。「煙突掃除でご迷惑をおかけします」と挨拶をして、安心してもらった。いきなり消防を呼ばれなくて良かった。

ダクトの一番下部の蓋のボルトを緩めると液体が激しく垂れてきて悪い予感

液垂れが止まるのを待ってから蓋を取り外し、固着した煤を剥がす

ダクトの下部の清掃が終わってから、室内側へ向かって横引き部分はドリルで回転式のブラシで清掃した。

次に屋上の排気ファン周りの清掃。こちらも酷いことになっていた。ファンの隙間がタールや煤でほぼ詰まっていて、ファンが回転しても排気を送り出すことができない状況だった。

排気ファンの隙間も煤やタールが固着して詰まっていた

ファンだけでなく、排気経路も掃除をして、作業完了。

作業の後は、煙が室内側に漏れてくるという症状が改善したかチェック。横引き部分にブラシを突っ込んだけど、それだけで、全ての排気経路をクリアできていないような複雑な配管経路なのだ。見えてない部分の折れ曲がり部分はメンテナンス用の蓋が設定されてなくて、掃除のしようがない状況だ。

お客様には曲がり部分全てにメンテナンス用の蓋を設定して、ブラシを突っ込めるようにした方がベターと伝えた。

作業後の試運転

室内側に煙が出ないことを確認できた

「何社かに依頼して、全て断られた」というサウナストーブの煙突掃除は無事に完了した。

それにしても煙突の設計が、薪ストーブでは考えられないものだった。サウナストーブの設置の際の煙突設計も、店舗設計時に相談してくれれば、もっとシンプルかつ、メンテナンス性を考えたものを提案できただろう。これからサウナストーブの施設を考えている人は、あらかじめ相談して欲しい。

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