一般的な薪ストーブの場合にはオーブン的な使い方をするためには、炉内状況を作るのが、意外と大変なのだ。
真冬にフルパワーで焚いている時には、当然炉内調理はできない。ある程度、薪が燃え尽きて、適度な熾火を残して保温するという感じになる。その状態だと、暖房器具としては使えない。ある程度の炉内での調理時間が経過すると、熾火も弱くなっていく。調理が終わってからは、太い通常の薪を入れてすぐに火が回るという感じではなく、細い焚き付け用の小割りから再スタートする感じになる。
今の時期の真冬の寒い時には、薪ストーブは火を落とさずにフルパワーで連続稼働させたい。
オーブン室がついている薪ストーブだと、真冬にフルパワーで稼働させている時に、いつでもオーブン料理ができる。料理するための炉内状況を作らなくても良いので、都合の良いタイミングで調理することができる。
冬場に薪ストーブ料理を積極的に楽しみたい人は、オーブン付きの薪ストーブも選択肢に加えてみることをお勧めする。オーブン付きの薪ストーブは「クッキングストーブ」と呼ばれるので、「料理しかできない」「暖房能力はイマイチ」と誤解されやすいけど、全くそういうことはなく、しっかり暖房器具としての能力も発揮する。
今日の記事で紹介した、かわはら薪ストーブ本舗 北軽井沢店のバックヤードで使用しているヒミエルストーブは鋼板製でオーブン室がついていのに、天板の温度もしっかり高くなり、調理にバリバリに活用できる。
ヒミエルストーブはパワーが大きいので、古民家や低気密低断熱の中古住宅と相性が良い。
同じような機能、性能を持つ薪ストーブとしては、この下のブログ村への投票リンクの画像にも使っているエイトノットがある。この機会に普段ポチっと押してない人も画像をクリックしてポチっと投票して欲しい。
今回はYOUTUBEで見つけたレシピで牡蛎の香草パン粉焼きを作ってみた。カキフライより簡単で、材料を耐熱容器に入れて、オーブン室に投入するだけだ。
普段はあり合わせな材料で、適当にアレンジして作ることが多いけど、今回は免許の書き換えのために警察署へ行った帰り道に、途中のスーパーに寄れたので、一通り材料を揃えることができた。ちなみに牡蛎は生食用をゲットできた。トラックのキャビンではなく荷台に乗せて持ち帰ったので、冷凍冷蔵車と同様だ。
白ワインも買ってくれば良かったと食べる時になってから思ったけど、年末年始用に準備したクラフトビールが残っていたので、今回はお酒の購入はなしだった。
屋外は-10℃、室内は25℃で、薪ストーブで作った料理を楽しむのは幸せだ。
最後に、私の今のイチオシの薪ストーブを紹介しよう。オランダのアルテック社のソープストーン製の薪ストーブ「グランデノーブル コンプリート」だ。
蓄熱効果の高いソープストーン製の薪ストーブグランデノーブルに、さらにオーブン室分の表面積、重量がプラスされるので、さらに蓄熱量が増し、ゆっくり長く放熱して部屋を暖め続ける。
夜寝る前に最後の薪を投入してから、寝ている間に火が落ちた後も、朝までしっかりと暖かさが維持される。
このような誤った使い方をしなくても、ソープストーンの蓄熱で、火が落ちた後も、朝までしっかりと暖かさが維持される。そして翌朝は、そもそも本体が蓄熱している状態からのスタートで、灰の中の熾火からだけの焚きつけで、楽勝で小割りの焚きつけ薪に火がつく。立ち上がりもストレスなく非常にスムーズで、他の素材の薪ストーブよりも圧倒的に早い。
グランデノーブル コンプリートは調理器具としての機能を持たせただけでなく、そのことで蓄熱性がさらに高い暖房器具としての機能も持ち、その相乗効果で、満足度が高い薪ストーブだと思う。
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現在建築を計画中の自宅にオーブン付きの薪ストーブを設置したいと思っています。断熱性の高い家にする予定なので、高いパワーよりは低燃費で安定して燃えるようなストーブがあればいいのですが、そういうストーブはありますか?もしくはこのページで紹介されているオーブン付きストーブでもそのような使い方は可能でしょうか?
キンヤさま;
このページで紹介した機種は断熱性の高い新築にはパワーが強すぎて合わないと思います。
ズバリお勧めはアルテック社のソープストーン製の薪ストーブで「グランデノーブル コンプリート」という機種です。
https://www.hinokiya-stove.com/grande-nobles
ありがとうございます。
蓄熱させて少しずつ放熱させるるつくりなんですね。検討に入れてみたいと思います。