チムニー寸法が打ち合わせより大きくなる件

私が薪ストーブの仕事を始めたころは、工務店や設計士との打ち合わせの際に「チムニーの仕上がり外寸730で」と言えば、概ねその通りに作ってくれていた。そこに各辺に10ミリづつのクリアランスを確保して750の囲いフラッシングや、角トップがスムーズに納まっていた。

ごく稀に750ギリギリの寸法で被せるのが困難な物件もあったけど、それは例外的なケースだった。

しかし、ここ数年の間、指定した寸法よりも明らかに大きく作られているケースが見受けられる。図面で明確に「仕上がり外寸」「胴縁や板金の厚みに注意」と書き、口頭での打ち合わせ時にもしつこいくらい補足説明していて、これ以上はできないくらいに伝える努力はしている。

「仕上がり外寸」と何度も念押しして伝えたのに「下地のベニヤの寸法」と勘違いしていると思われる状態で明らかに大きかったり、鈑金のはぜ折りでの厚みを計算に入れられなかったりで微妙に大きかったりと、角トップや囲いフラッシングが問題なく取り付けられないケースが多発している。いずれにしても1ミリでも750を超えた寸法で作られていると、角トップや囲いフラッシングが納まらない。

設計士が現場のことを知らず、鈑金でどのくらい下地から仕上がりまでの厚みが必要なのか知らないで、いいかげんな寸法で下地寸法を設計しているのが、主要な原因だと思われる。こういう現場を知らない設計士が、最近は特に増えてきた印象だ。

あらかじめ仕上がり外寸720でとか710でとか打ち合わせの時に小さめに伝えて回避する方法もあるけど、そうすると未熟な設計士、工務店のために、指定通りの正規の寸法で作られたチムニーの上に頭でっかちな大き過ぎるサイズの角トップや囲いフラッシングが被さるという本末転倒な事態となる。

また750のサイズだけではなく、800のサイズも用意しておいて現場に状況によって使い分けるという回避策もあるけど、「サイズ違いになった場合の差額分はどうするのか?」「限られた積載スペースの中で巨大なパーツを二つ持っていくのは困難」という問題もある。

実際にチムニーができてから、サイズを確認して、部材を発注という訪問もあるけど、それだと工事日がずれこんだり、何度も現場へ足を運ぶ必要が出てきたりとスケジュール的にも難しい。

現場に到着

チムニーの寸法確認

730で指定したのに明らかに大きい!

鈑金のはぜ折り部分の膨らみで750を超えている

釘を抜いて、ハゼ折り部分を修正する

ハゼ折り部分を切ったり、下方向に折り曲げて、規定の寸法以下に修正する

苦労して何とか納めた

この修正作業だけで2時間程度かかった。本来の煙突工事そのものよりも、時間と手間もかかってしまった。このように、チムニーサイズが打ち合わせと違うと、多大な負担が発生する。

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