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斧の刃研ぎ方法

千葉市中央区に120年続いている刃物工房のフルカワという店がある。ここは単純に商品を仕入れてきて売るだけのお店ではなく、鍛冶屋の設備もあって、実際に刃物を鍛造できる道具まで揃っているし、刃研ぎ教室や刃物作り体験なども積極的に行っている。

外注で職人にやらせるのではなく、自社に職人がいて、その場で作業を見られることもありがたい。また刃の研ぎ方も「切れ味重視、耐久性は妥協」と「耐久性重視、切れ味妥協」のどちらにするかなどまで含めてきめ細かに対応してくれる。

グレンスフォッシュの薪割り槌に付属している「斧の本」にも記載されているが、刃を研ぐ時にはグラインダーは使ってはいけない。熱で刃先が変質してしまい当初の切れ味や耐久性が維持できなくなるからだ。必ず砥石で水研ぎする必要がある。

この工房の機械もパッと見るとグラインダーのように見えるが、実際には回転砥石だ。ナタを研いでいる写真で水しぶきが飛び散っているのが見えるだろうか?グレンスフォッシュの刃先はかなりこぼれていて、凸凹になってしまっているので、水研ぎしているにも関わらず、火花が出る瞬間もあった。ずっと出ているわけでないので撮影はちょっと大変だった。

そしてこの機械で研いだだけで終わりではない。機械でできるのは大まかな形作りだけだ。刃先の部分は普通の砥石で手作業となる。職人がじっくり手作業で時間をかけて作業してくれた。

費用は小型のナタや斧が1本2000円程度、大型の斧が3000円前後で3本の合計7000円くらいだった。

今回は斧やナタを研いでもらったが、今度はクサビを研いでもらおうと思った。

かわはら

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