リフォーム工事が終わって足場が外れると、勾配のきつい屋根なので、何の対策もしないと、煙突掃除の時にトップにアクセスできなくなってしまう。
よく「煙突掃除は室内側からブラシを上部に向けて突けばOK」みたいな話があるけど、それは嘘だ。
工務店や薪ストーブショップがそう言っているのであれば「手っ取り早く売り上げを取って、後のことはどうでもいい」というのが本音で本当にユーザーのことを考えてないということだ。
長いつきあいをしようと思ったら、そんな無責任なことは言えないはずだ。
ブラシで室内側から突いた場合、煙突の内部の煤は落とせても、トップ部分、雨仕舞い部分、金網部分などの煤は落とせない。
物理的にブラシが届かないので、いずれ、詰まって燃えなくなる。
その前には煤が飛散して近所迷惑になったりする。
薪ストーブを飾りではなく実用品として使う場合、煙突掃除の際のトップへのアクセスは必須だ。
今回の古民家リフォームのように急勾配の場合には、トップからの煙突掃除ができるようにするためには 何らかの対策をする必要がある。
他のコンサル案件で実現している「ロフトの天窓からチムニー側面に屋根に出られる」「巨大チムニーを作ってそのサッシ部分から屋根に出られる」などの安全かつ快適にアクセスできるプランを今回も設計前の段階で提案はしたけど、予算の兼ね合いもあって、最もローコストな鎖作戦が採用された。
これから家を設計する時には、5寸勾配(約27°)だと、足袋とゴム手袋など完全装備でもかなり厳しいし、6寸勾配(約31°)以上だと、屋根の上を歩くのは、まず無理だ。
嘘だと思うならベニヤ板と三角定規を使って30°勾配の坂を作って、そこを歩いていけるか試してみれば、すぐに理解できるはずだ。
煙突掃除のことを考えるのであれば、屋根勾配は4寸勾配(約22°)までにとどめておいた方が良いと思う。
施主さんが家の屋根の勾配まで気にするなんて、普通はあまりないと思うけど、薪ストーブのある家を建てるのであれば、重要なポイントの一つなので、最初にチェックしておきたい。
足場が外れて屋根とチムニーの全景が見えた
ステンレス製の鎖を屋根の上に常設する(鎖の長さは屋根の淵のところで後日切断)
煙突掃除のために、この現場では、チムニー制作する段階でチムニーの骨組みにステンレス製のボルトを埋め込み、そこにステンレス製のUボルトを介して、ステンレス製の鎖を屋根に垂らして常設しておき、それを伝って登っていけるように考えた。
体重を確実に受け止めて、長期に渡って錆びずに、作業者の命を守る必要があるので、この部分の部材は多少値段が高くなったとしても、わずかだし、妥協できない。
登山用のロープなどを考える人もいるかもしれないけど、長年に渡って直射日光の紫外線、熱や風雨にさらされ続けると劣化して、いずれは体重を支えきれずに切れてしまうだろうから、避けておいた方が無難だ。
工務店には「チムニーの箱の骨組みにボルトを埋め込み金具を固定」としか指示しなかったので、チムニー下部にボルトの位置が来ているけど、側面上部であれば、さらに良かったと思う。
今回の位置でも致命的なミスではない。
ここまで登ってこられれば、手を伸ばせば何とかチムニーの上側まで届いて棟側に移動できるだろう。
「何のためにどう使うか」というところまでもう一歩踏み込んで考えてくれれば、側面にボルトを設定したのだと思うけど、煙突掃除の経験のない設計士だと、こうなってしまうことも無理もないと思った。
次回からは具体的に、取り付け位置まで指示しようと思った。
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かわはら様。
「見積もり」の件は支持します。
新潟で施工する際「角トップ」だと降雪荷重を考えざるを得ません、角トップ仕様ご希望のお客様には、600角を推奨する様にお伝えしておる処です。
チムニーフラッシング施工をなるべく推奨し800角より小さい製品をお願いしてる、加えてトップの防鳥ネット形状はメッシュでは無く、ストレートの物を設置する様心がけております。
暑い中、日々ご苦労様です。
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パートナーさま:
ありがとうございます。
雪国ならではの施工の配慮が必要ですよね。
トップだけでなく屋根との取り合い部分も、しっかりとした雪割りが必要ですよね。
「ガンガン焚けば、角トップの上に雪は積もらない」と雪国のストーブ屋さんから聞いたことがありますが、実情はどうなのでしょうねぇ。
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角トップ想定外の事例です。
真冬、何らかの事情で家を2~3日留守にして、たまたま雪が降り吹雪いた後角トツプの表面は閉塞します。
その後焚き始めても角トッブ自体が閉塞してるので 排煙 されず、その後はご周知の通り。
そんな 想定外の事例は 先輩ストーブ店より聞かされた事がございました。
そんな事例を基に山間部での煙突施工方法、平野部での施工方法は異なる様に心がけております、これはあまりにも特殊な事かもしれませんよネ。
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パートナーさま:
雪の降り続く時に2-3日留守で薪ストーブを焚かないという状況という事例。全くあり得ないケースではないですねぇ。
勉強になります!