地元の千葉の案件。
前回のメンテの時にガスケットが限界に近い状態になっていたので「あと1シーズン使って次回のメンテの時に交換しましょう」とアドバイスしておいた。その予定通り、今回交換作業してきた。
ガスケットロープの劣化は、少しづつ進んでいくので気づきにくいけど、気密性が悪くなると本来の設計通りの空気の流れならなくなって、燃費が悪くなったり、異常燃焼して薪ストーブの寿命が短くなったりするので、とても大切なチェック項目だ。
今回も作業後に、明らかに扉の締まりの感触が変わって、「きちんと気密が取れるようになった」と確信できるようになった。
炉内を清掃して天板と扉は屋外に出して作業
手で軽く引っ張ったら抵抗なく剥がれる状態になっていた
ガスケットロープの交換はユーザーでもその気になればできる比較的敷居の低い作業だ。
溝の清掃に「マイナスドライバーを使う」と書いてあるサイトもあるけど、お勧めできない。バールの方が力も入れやすいし全然楽で良い。まずバールでガリガリこすって、セメントや錆びを粗く落として、次にワイヤーブラシ、最後に刷毛と進むと効率よくできる。(この清掃次第で接着力が決まってくる)
「自分でやるのが面倒」「自信ない」という場合はご依頼いただければ対応する。
溝を清掃後、耐火セメントを塗ってからガスケットを貼り付けていく
耐火セメントが完全に硬化するまでは1週間程度かかるので、シーズンオフのこの時期のメンテだと、完全に固まった状態で、秋冬のシーズンを迎えることができる。
秋冬になって薪ストーブを焚こうと思ってから不具合に気がついて作業しても、すぐには焚けないということになるので、早めの点検と作業をお勧めする。
シーズン中の場合には、やむを得ず、耐久性や接着力が耐火セメントより弱い、熱で固まるガスケットボンドを使用することになるので、あまりお勧めできない。
ガラス固定用のネジには、組付け前にアンチシーズ(焼き付き防止剤)で処理して次回のメンテの時に苦労しないようにしておく
ヨツールF400は扉のガスケットの末端を金具で抑える秀逸の設計になっている
アンチシーズ(焼き付き防止剤)は、今回、試しに買って現場で使ってみた写真のスプレータイプより、このようなチューブタイプがお勧め
スプレータイプは「飛び散る」「粒子がノズルに詰まる」と使い勝手が良くない。チューブタイプを指で塗った方が確実で作業しやすい。
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