幻の名機 ネスターマーティンRH43

かわはら薪ストーブ本舗 北軽井沢店のデモ機として使っているネスターマーティンRH43の紹介だ。縦長のガラス越しに見える炎の迫力が抜群で、なかなか見られないと思う。機会があれば、ぜひ一度ご来店いただいて、自分の目で確かめて欲しい。

大型の機種だけど燃焼可能なレンジが広く、一度ガツンと温度を上げてしまえば、比較的少量の薪で少ない熱量でも燃やすことができるし、大量に(と言っても炉内の半分くらいが適切)薪を投入すれば、大きな熱量でパワフルに暖房することもできる。

今回は、このネスターマーティンRH43の炎の様子を紹介しよう。

上から着火方式で焚きつけ

大きな炉なので、炉全体を温めるためには、それなりの薪の量は必要となる。焚きつけ時には炉内の2/3位までの高さまで薪を上手に組んで、スタートする。

順調に下方向に炎が育っていく

一番下の薪までしっかり燃えた状態

このまま空気を絞りたくなるけど、まだまだ全開のまま引っ張る。焚きつけ時に炉内に入れた薪が全部燃えて、崩れてきて熾火がしっかりできて、次の追加薪を2-3本が、完全に炭化して黒くなってから空気を調整する。

空気調整のポイントは、↑のダイヤルを全閉にしないことだ。微妙に開いておいた方が良好な燃焼をする。まずは写真の位置くらいをスタートにして、次に↓のダイヤルを調整する。炉内の熾火状況、温度、薪の乾燥具合、薪の太さなどによってダイヤルの位置が違ってくる。綺麗なオーロラのような炎が出て、なおかつ煙突からの目視確認できる煙が見えない状態が最適な位置だ。

今回の空気調整のダイヤル位置

↑のダイヤルが炉の下から噴き出す空気の量の調整
↓のダイヤルは炉の上からガラスに吹き付けるエアカーテンの空気の量の調整

この機種をはじめとして、ネスターマーティンCシリーズ、TQ33, TQH33は、上下からの空気の量を独立して自由に設定できるので、自分の好みに応じた炎の表情を作りやすい。コントロール性も非常に優れていて、微妙な調整で炎の表情が激変する。使っていて、極めて楽しい薪ストーブだ。

理想的な燃焼状態で綺麗なオーロラ炎が楽しめる

温度の立ち上がりも、鋼板製のボディのため大型機種の割りには早く、また気密性が優れているため燃費もとても良い。夜寝る前に薪を投入して、朝に残った熾火からだけのスタートも楽勝だ。熾火の量は炉が大きいので、他の機種と比較にならないくらいだ。

このようにRH43はとても、性能的にも優れているし、重厚かつ質実剛健で個性があって、魅力的な薪ストーブなのだけど、最新のカタログから落ちてしまって、新品での入手ができなくなってしまった。私のお気に入りの機種は、マイナーなので、メーカーの販売戦略的には継続販売しないということになるのだろう。RH43のように縦長の迫力ある炎を楽しみたいという場合はネスターマーティンの場合にはTQH33があるから、そちらをどうぞ、ということなのだろう。

ちなみに、以前、私のお気に入りだったドブレの700SLもそうなったし、現在販売中のHeta 45Hもそうなりそうな気がする。

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