煙突掃除の終了後に、煙が逆流する症状が改善したかの確認のために、普段やっている方法で焚きつけをしてもらった。私がやってしまうと、いつもの状態を確認できないからだ。
太い薪の下に細薪と新聞紙、ダンボールなどを燃やす昔ながらの下から着火方式だった。
煙突が詰まってしまうのは、それなりの原因があるということだ。つまり、乾燥不足の薪を強引に燃やしているということだ。水蒸気が蒸発するまでは、油断ならない状況で、うっかりすると鎮火してしまう。薪屋さんから買っているということだったけど、太過ぎるし、乾燥もしてないし、なかなか温度も上がらない。
このような薪が普通に売られていることが現実だ。まともに使えるまで2年も雨の当たらない状態できちんと管理する手間と時間とコストかけていられないということだろう。伐採、薪割りしたら、すぐに現金化したいということは、安い金額で売っているのであれば、無理のない話だと思う。
以前、話を聞いたことがあるが、重量で売っている場合は出荷前に水をかけて重くしているという業者もあるそうだ。お客さんが「何キロ」とか「何トン」とかいう注文をしてくるならば、含水率が高ければ高いほど、少ない量で済むわけだ。とても合理的で賢い商売だと思う。
原木の値段がロスを排除して使える分で1立米1万円するわけだから、それを玉切りするコスト、割るコスト、乾燥させるコストを考えたら、まともに燃える薪の1立米の原価は出荷時に最低でも2万円かかっているわけだ。そこから(薪の生産業者の)運送コストと利益を考えたら3万円はかかる。立米3万円以下で売られている薪は怪しいと思った方が良い。
ちなみに私の場合は、そういう薪を生産業者から買っているわけだから、立米3万円の原価に配達料と配達人件費を乗せたら立米あたり4万円で販売しないと赤字になる。
薪ストーブや煙突と同様に、薪に関しても値段が安いのには理由があるということを理解してもらいたい。
↓ 画像クリック(タップ)で応援をお願いします
にほんブログ村
ランキングに参加しています・・・