薪が足りなくなる

薪ストーブを初めて稼動させた初シーズンは薪をどのくらい消費するのか全く判らなかった。

それでも薪割りしてから1年乾燥させる必要があることは判っていた。薪ストーブを設置した時点で薪のことを考えていなくてあわてて購入するパターンにはなりたくなかったので裏山からセッセと杉やヒノキを集めて薪割りしてこの写真のように軒下に積んでいった。集めて積んでいくとそれなりの迫力だったので、かなり集まったように感じた。もうこれだけで十分かと思ったが、さらにダメ押しで庭に薪棚を一つ作成してそこにも満載して「もう完璧!十分!」だと思ってシーズンインを待った。
http://kawahara.cocolog-nifty.com/diary/2006/11/post_92a5.html

やがて迎えた初めての薪ストーブ稼動の昨年。みるみるうちに積んであった薪がなくなっていく。こんなにたくさん薪を使うなんて思ってもいなかった。「一日でこのくらい」「一週間でこのくらい」というのが経験から判ってくると、必然的に現在の薪の量でいつまで持つかも見えてくる。なんとこのまま使い続けると1ヶ月ちょっとしか持たないことが推測できた。つまり自宅の敷地内に目一杯積んだとしても1ヶ月分くらいにしかならないということだ。

慌てて薪集めに奔走した。基本的には薪割りしてから1年経過したものでないと燃やせないが、そうも言っていられない。どこかで伐採されて丸太のままで廃棄されて3-5年くらい経過したものを偶然道路っぺりの空き地で見つけた。近くの畑で農作業していた人や、近所の人に訊きまくって土地の所有者を探し当てて、その木をもらえないか話をしたら快くいただけることになった。直径50センチクラスの広葉樹でパリパリに乾いていて即戦力になる非常に良質なものだった。現場で薪割りして何とか運び出した。これでだいぶ救われたけど、それでも2-3か月分くらいにしかならなかった。

最も寒い時期に、これまでの間に自力で集めて作った薪が完全に底をついてしまった。あと1ヵ月分くらいは必要なので最後の手段で薪を購入することにした。ネットで購入すると送料で割高になってしまうので、自分の車で直接取りにいくことにした。県道沿いの農家の庭先に薪棚が見えてそこに大量に薪が積んであるのが見えたのでそこのご主人に話しをつけた。昔は使っていたけど、最近は全く使ってないそうだ。それでも、さすがに「無料」というわけにはいかないので、市販価格を参考にして、それより割安ということでアルトの荷台に二回満載で5000円ということで交渉成立した。その薪は10-20年くらい前に作られて雨の当たらない専用の薪棚で保管されていたので乾燥具合は完璧だった。

そんな経緯もあって初年度は薪集めで相当苦労したし、薪が足りない不安感を味わったので「次シーズンは絶対にそういうことのないようにしよう」と決めて、かなり気合を入れて薪集めに動いた。

そろそろ今シーズンに焚く薪が足りなくなってきて不安になっている人もそれなりにいると思う。今シーズンの薪が足りない人は、今シーズンの薪を確保するだけで頭が一杯になっているかもしれないけど、来シーズンの薪はどうだろうか?薪割りしてから1年乾燥させることが必要なので、そろそろ来シーズン焚く薪で既に薪棚が満載になっていないと来シーズンも同じパターンに陥るということだ。現時点で全く来シーズンの薪が集まってない人は、せめて夏をはさんで半年間の乾燥期間は最低でも必要だから、入梅前には薪集めを終わらせる必要がある。今からゴールデンウィーク位までがラストチャンスということになる。

かわはら薪ストーブは全国

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