春から秋あたりに伐採した水分量の多いものを、たった数ヶ月の乾燥でひと夏越して、その年の冬に焚いてしまっている人もけっこういるのだと思う。これだと薪の中の水分量が多くて、焚くと気化熱で炉内の温度を奪ってなかなか温度が上がらないし、煙や煤が大量発生する。薪ストーブのガラスが黒く煤けるのはたいてい、こういう薪を使っているからだ。
現実的には冬に伐採したものを、薪割りして1年置いて来年の冬に焚くというケースが通常の薪ストーブユーザーのサイクルだろう。その年薪ストーブで焚いてなくなった分を補充するかのごとく、薪作りしていけば、ほぼ問題ないレベルの薪を使うことができる。
理想的には冬に伐採したものを2年乾燥させた薪だ。たまに薪ストーブユーザーのブログで、この2年乾燥物をビンテージ薪なんて言っているのを見かけるけど、この程度のレベルでは、まだまだビンテージとは言わない。樫などは、たとえ2年乾燥させても焚くと木口からシューと水蒸気が噴出してくることさえあるくらいだ。
本物のビンテージ薪というのは、30年40年の長期保管されて発掘されたものを言う。今回、農家の倉庫の解体工事にともなって、明治時代に作られたという貴重なビンテージ薪が発見されて、一報をもらった。
早速、現場にかけつけた。放っておいたら、そのまま廃棄処分となってしまうので、可能な限り回収してきた。当時の煮炊きや風呂釜に使われたであろう細めの針葉樹が中心だけど、これは薪ストーブでも、焚きつけやパワーを瞬発的に上げたい料理に使うには最適なのだ。
今シーズンは、このビンテージ薪をネスターマーチンでガンガン焚いてみたい。
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お引っ越ししたんですね~!
去年の我が家がまさにそうでして、
春の水分量が多い時期の伐採になった木を薪にしましたので、
煤がご存じの通り・・・・。
今年は大丈夫かな~?
はじめさま
はい。こちらでも、よろしくお願いします。
きっと今年は去年とは全然違う燃え方で、煤も少なく感動すると思いますよ。
こんにちは。さっそくこちらでも書き込みさせてください。
echiji改めえちぢです。
乾燥状態が良くない広葉樹薪を焚くのと
2×4や杉の柱材等乾燥している建築材を焚くのはどっちが良いのでしょうか。
建築材は仕事柄いくらでも手に入るのですが、そればっかり燃やすのも良くないと聞いたので悩んでます。
ネスターマーチンなら気にせず焚けるのでしょうか。
えちぢさま:
もちろん乾燥している針葉樹の方が全然良いです。
針葉樹の場合は一般的には燃焼温度が上がりすぎて薪ストーブを痛めがちなのですが、ネスターマチンであれば、針葉樹でも低い温度で焚けますので気にしないで安心して焚けます。
そうですか!安心して焚けるならガンガン集めるようにします!
建築材はあまり集めてもしょうがないのかなーと思ってちょっと遠慮していました。
広葉樹薪もバランス良く集めていきたいと思います。
ありがとうございました。
えちぢさま:
建築材は焚きつけとか、温度を上げるためのブースターとして、とても役立ちますので、一定量あると重宝しますよ。
樹種より乾燥にこだわった方が素敵な薪ストーブライフが送れると思います。
よく薪の乾燥は2年~3年が最高と聞きますが、例えば保管状態の良いのを前提として5年位乾燥させたものだと火持ちの点ではどんなもんでしょうね?現在割って2年半経過のものがあるのですがそれを使うのが再来年頃になりそうです。
hanaさま:
5年程度であれば、火持ちも問題ないと思いますよ。
乾燥していた方が気化熱で周囲の熱を奪わないので、早く温度を上げて空気を絞れるので、むしろ良いと思います。