煙突を屋根から抜く場合には、サンタクロースが出入りするような四角い煙突囲い(チムニー)を作成することを勧めている。理由はいくつかあるが、メンテナンスの際に身体を預けることができて比較的安全に作業できること、雨仕舞いを板金を使って確実に行えるので長期に渡って安心できる、風の影響を受けにくいなど、フラッシングに比較して優れた点が多いからだ。
チムニー作成する費用が上乗せされるので予算面ではフラッシングより多少高くなってしまうけど、メリットを考えたら十分に検討する価値がある仕様だ。
これまでホームセンターで売っている中国製の鋳物薪ストーブを壁からシングルで横出ししていたお家から、煙突工事の依頼を受けた。煙が室内側に漏れてきたり、燃え方が悪くて困っていたそうだ。まだ、その中国製の薪ストーブは偶然、私が前に使っていたものと同一機種で、購入時期も同じ頃で、まだまだ現役で使えていた。依頼通りに煙突だけ屋根抜きにして、煙突が違う場合の燃え方の違いと、その機種の意外な高性能ぶりに驚いてもらいたかったので「チムニー作成」+「煙突」のみの見積もりを作成した。
そしてまたしばらくしてから、本体交換して、薪ストーブの機種の違いを実感してもらうと面白いと思っていた。
しかし、実際の契約、注文の段階になったら「チムニーと煙突だけでそんな値段になるなら、もうちょっと出して薪ストーブ本体も入れ替えてもそれほど変わらない」ということになって、本体も同時に入れ替えることになった。

瓦を撤去

煙突貫通部分の開口

建物の構造を利用してチムニー枠を固定していく

チムニーの骨組みが完成

防水紙を貼り付けて初日は終了

11月22日(昨日)のデータ
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コメント
角トップのチムニーはフラッシングと比べると、
>雨仕舞いを板金を使って確実に行>えるので長期に渡って安心できる
とございますが
雨仕舞いがフラッシングだと劣るのは何故なんでしょうか?
理屈は同じだと思っていました。
宜しくお願いします。
楢林御露羅さま:
フラッシングだと耐久性の劣る鉛で処理するのに対して、角トップだと銅の板金で耐久性が全然違います。
さらにフラッシングだと煙突との隙間が防水テープやコーキングで長期に渡って安定して防水処理できませんが、角トップは物理的にそういう場所が存在しなくなります。
比較にならないほど圧倒的にチムニーの方が有利です。
まあ、うちはなんだかんだでフラッシングなんですが、フラッシングと煙突の取り合い(及び、ストームカラー)、ブチルテープという話もあったかと思うんですが、温度がどれくらい上がるかちょっと不安もあったので、その後材料を調べていたのですが、Rutlandに500度まで行ける(と言っても多分、華氏500度、摂氏だと260度くらい?)というシーラントがあったので、それを取り寄せてみよと思います。
$10しないので、変成シリコーンの倍くらい、高いといえば高いですが、1本で事足りると思いますので。
ところで、銅ですが、最近は酸性雨ということもあって、耐久性に疑問があること、また、価格も高いので、うちは、基本的にガルバで板金しているのですが、あえて銅を使うのは、加工性の問題でしょうか?
鉛は、環境汚染の問題もあるので、最近はアルミのベースのものあるようですね。
今思えば、鉛ベースなどは一手間、塗装をしておけば、5年は余分に持った気がしないでもありません。
脱脂して、スプレーを吹いておくだけでも、その塗膜が生きている限りは、鉛自体は侵食されないわけですから。
shige02さま:
その部分の温度は100℃以下なので、ブチルゴムテープでも全然問題ないと思います。
取り合いが変形部分、凸凹部分になっているとテープだと上手くできないので、その場合はシーラントになりますよね。
銅と鉛であれば、はるかに銅の方が耐久性が高いですし、加工性も優れているので精密な板金処理ができます。瓦の形にぴったり合わせてできますからね。
塗装も含めて現場の状況に合わせて色々なやり方があると思いますが、あまり手間や時間がかかるのは、現実的には難しいですよね。