最小限の焚付け材で確実に着火する薪組み「グランドキャニオン」方式

3年前に薪ストーブ設置工事をした長野の別荘に設置3周年記念で招待されたので、行ってきた。
ここは、私がコンサルしてユーザー自らイギリスからドブレ700Gを個人輸入して、設置工事のサポートを行った案件だ。通常時ではなく、まさに東関東大震災の当日に、保税倉庫に引き取りに行って、その足で工事をして大震災の混乱をこの薪ストーブの炎を見ながら過ごしたので、一生忘れられない。

個人輸入のことを書くと「私が個人輸入をしている」と誤解したり、「個人輸入の記事を書かないでくれ」と圧力をかけてくる人がいるので、補足しておくけれども、私は一切個人輸入をしていない。
海外の販売店や、海運業者もこれまでのコンサルで色んなところを見てきているからそれなりには知っているけれども、コンサルの時に私が具体的な銘柄を教えると、これまでの案件でそういうことはなかったけど万一「入金したのに荷物が届かない」などの事故があった時に私の責任にされてしまうことにもなりかねないので、取引先は個人輸入するユーザーに自分で探してもらって自己責任でやってもらっている。
また個人輸入も含めて、設置のサポートまでトータルでコンサルしているけれども、決して手放しで前面的に個人輸入を勧めているわけではなく、あくまで煙突や本体など部材の購入の際の選択肢の一つとして提案しているに過ぎない。他にも色んな手段があるので総合的に考えて自分に一番合った方法を選択して欲しい。

この建物は別荘として使っていて、普段はあまり来ていないので、焚付けの細割りなどがあまり用意されていない。着火剤もなかったので、いつものような上から着火方式も使えない。バーナーもないので強引な焚付けもできない。こんな時に必殺技が「グランドキャニオン方式」だ。
薪のささくれだった面同士を向かい合わせて5センチ程度の隙間を作り平行に積んでグランドキャニオンを作成する。そしてその中に燃えやすい割り箸や細めの焚付けになるものを適当に置く。
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峡谷の下の方に点火
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グランドキャニオンの峡谷に火柱が立ち上がる
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扉をちょっと開いて空気を大量に送り込み続ける
平行に組まれた薪同士の隙間が、ロケットストーブのヒートライザーのようになって最小限の焚付け材で、炎が勢い良く立ち上がってくれるのだ。太い薪しかない時には通常の薪組みをするよりも、このようなやり方をすると、苦労しないで確実に着火できる。
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最初に組んだ薪に炎が回って崩れてきたら、すぐに追加の薪を投入
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いい感じで二次燃焼モードに入る(点火後 約1時間)
イギリス仕様の700Gは、日本仕様の700SL(750GH)にはある前面上部右側のエアカーテンの空気流入の調整レバーがない、すっきりとしたフロントマスクが特徴的だ。
本体下部にある空気調整レバーのみが空気調整のため、操作が非常に簡単で楽チンなのだ。この調整レバーの頭が一番下の写真だと右足の真ん中辺りまで絞り込まれたのが確認できる。
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コメント

  1. クランベリー より:

    こんにちは。いつも情報ありがとうございます。ネスターマーチン社が倒産されたそうですが、影響が心配です。

  2. あんこ坂 より:

    先日は楽しいひと時をありがとうございました。
    グランドキャニオン方式!
    知らんかったー。
    試してみます。でもF400だとそれほど深い峡谷にはできませんが。

  3. かわはら より:

    クランベリーさま:
    その情報の出所はどこですか?情報源を教えて下さい。

  4. かわはら より:

    あんこ坂さま:
    こちらこそ、ご一緒できて楽しかったです。ありがとうございました。
    F400でも、きっと同じように焚付けできると思います。ぜひ試してみて下さい。

  5. 山口透 より:

    F400どころか、もっと小型ストーブでも行けます!
    https://www.youtube.com/watch?v=z_Pk0ilBTls

  6. かわはら より:

    山口透さま:
    フォローありがとうございます。
    平行面の上から、下からの着火場所の差はあまりないかもしれないですねぇ。(上からの切り通し方式の方が煙は少ないかもしれないです)

  7. 山口透 より:

     木組みは、ストーブの空気の流れを最大限生かす為に、ほとんどの場合、左右方向に構成するか、前後方向に構成するかして、斜めでない方がより良いかも知れません。
     左右方向に組む場合は、手前の薪を最初1段だけにしておくか、上から着火方式との組み合わせにするかになりますが、上から着火の場合、切り通しの中に適度に焚きつけくべておかないと、一気に火力上がりません。
     一応、上から着火するが、直ぐに切り通しの中が火の海になるようにしておくと最も安心かと思います。
     

  8. かわはら より:

    今回は半月状の断面の薪だったので、炉のコーナーを使わないと立たない状況でしたので斜めに置きましたが、可能であれば、左右か前後の方が効率は良いでしょうね。

  9. うさぎ より:

    グランドキャニオン焚きつけは切通し焚きつけの進化形で更に効率的で面白いですねー。
    またネスターマーティンの噂が出てるようですが当方もマスコミからの情報で聞きました。
    国内マスコミは米国からの発信が元のようです。
    薪ストーブメーカーの業界は結構合掌連携が欧州で進んでいるようで、あのスキャン社(輸入商社は新宮商工)がヨツールに買収されていて、日本ではスキャンもトコナメエプコスが輸入商社として国内販売をする事になるそうでその結果、新宮商工のメイン商品はmorsoモルソーだけになってしまうようで国内CB機はメトス社とトコナメ社の二強になりますね。
    触媒機はDW社とVC社が二強でしたが、リンク先のブログに出ていましたが、国産メーカーである㈱岡本が販売開始した高級鋳物薪ストーブのAGNI(大型、中型)にも注目が集まりそうですね。

  10. かわはら より:

    うさぎさま:
    火のないところに煙は立たないので、その噂も、何か理由があるのでしょうね。情報源がはっきりすると良いと思っています。
    以前は鋳物製は輸入品しか選択肢がなかったですけど、今はそれよりも明らかに性能が良く高品質な国産も出てきましたので、これからはそういう製品もお勧めできると思っています。

  11. 薪 焚太郎 より:

    なんか、トコナメでは4月以降、消費増税とは別に、ヨツールの薪ストーブを大幅値上げする、との話もあるようです。淘汰、統合が進み、残ったところがイニシアティヴを握る、と言う感じなんでしょうかねぇ。

  12. かわはら より:

    薪 焚太郎さま:
    その話は事実です。ヨツールの実際に値上げの情報は私のところにも入ってきています。
    独占したところが強気になって競争原理が働かなくなるのは、消費者にとってはあまり良いことではないですねぇ。
    今回のタイミングで値上げしないドブレ(メトス)との対照で、今後の流れがどうなるか興味深いですね。

  13. shige02 より:

    ヨツールって、今のレートでも北米で買うとすごく安いんですよね。
    バーモントキャスティングスなんかは、向こうの価格の1.5倍くらいの定価なんですが、ヨツールは、3倍くらいです。
    そりゃあ、個人輸入させたくないわけです。

  14. かわはら より:

    single02さま:
    日本の代理店の販売戦略で値段設定されているわけですからね。ノルウェーで作ったものを、アメリカに持っていくか、日本に持っていくかで、それほど値段の違いが生じるわけはないですからね。