煙突の入れ替え工事が無事に終了したので、その日は全然寒くはなかったのだけれども、敢えてお客様にリクエストして火を入れてもらった。
煙突変更直後の、お客様の反応、感想や表情を、直接自分の目で見てみたかった。長年、薪ストーブを使ってきた人だからこそ、同じ機種での煙突の違いによる燃え方の違いを、強く実感できるのだ。
まだシーズン前なので、焚付けや小割りもあまりたくさん用意していなかったし、置いておいた薪も雨に当たったりして、乾燥イマイチで燃やすとシューっと水蒸気が出てくる状態で、普通ならば、煙がモクモクで燃やすのにかなり苦労するような状態だと思われたが、敢えてその状態で「普段通りに焚付して下さい」とお願いして、私は一切手を出さないようにした。
いつものように焚付けしてもらった
いい感じでスムーズに炎が回ってくれた
室内側へ煙が出てくることも全くなく、非常にスムーズに火がついた。そしてお客様は「炎の表情がとても綺麗」「炎が生き生きとしている」と感動していた。以前は、ガラスが黒く煤けてしまっていたそうだけど、今回は終始、透明のままだった。
予想通り、狙い通りの結果で、うれしかった。このままバンバン薪を追加すれば、さらなる威力を実感できそうなポテンシャルを私も感じた。多分、今シーズンはオーロラ出まくりで良好な燃焼をするだろう。
レクチャーが必要なお客様ならば、そのまま続行して巡航状態オーロラ状態まで持っていくけど、もう何年も使っていユーザーなので「温度が上がって吸気を絞っても、もっと絞りたくなったらダンパーを調整して下さい」「薪の追加投入の時にはダンパーを戻してください」という、新たに追加した機能の説明だけで済ませた。
「寒くなったら泊まりで飲みに来て見てください」と言ってくれた。社交辞令として言ってくれたのかもしれないから、真に受けて本当に行ったら迷惑がられる可能性もあるので、慎重な判断が必要だ。しかし、工事の結果に満足していなかったら、こういう言葉は出ないだろう。
ダンパーを使っての本領発揮が楽しみ
ホームセンターで売っている中国製の薪ストーブでも、最高の煙突を接続すれば、快適に使えることを意外と知らない人が多い。
私は一番最初に使った薪ストーブが、この写真と似たような構造のもので、自作の二重断熱煙突を接続していたので、実体験で知っていることだけど、予算が限られている場合には、薪ストーブ本体にお金をかけるよりも、煙突にお金をかけた方がはるかに良い結果が得られる。
コメント
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このストーブ、いわゆるシガータイプというものでしょうが、側面から炎が見えるのがこれまで見たこと無く、斬新ですね。
数年後には本体の交換もという事でしたが、この煙突の配管の仕方では同じようなシガータイプしか設置できないのでしょうか?
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Mr.トリデさま:
ドブレでもヨツールでもハンターでも、何でも、薪ストーブ本体を入れ替えるだけで設置できるようにしています。
この中国製の薪ストーブは寿命が通常の使用で8-10年程度なので、その時に入れ替えることも視野に入れています。