薪ストーブの前面140センチ確保した炉台

新築で薪ストーブ設置工事をする場合には、炉台を極力広く取るように推奨している。可能であれば扉の前面から炉台の淵まで70センチと言っているが、その根拠がこれだ。
かわはら薪ストーブ本舗の北軽井沢店に実演機として設置したネスターマーチンのRH43は、他のもっと奥行が必要な機種でも問題なく置ける設計でのレイアウトの関係で、扉から炉台淵までの距離は推奨の70センチの倍の140センチになっている。ガンガン使い倒した後を観察してみると、扉の正面から70センチまでの部分までだけ木屑なや灰、炭などが飛び散っている。
朝の熾火の状態で1時間程度かけて焼き芋を作ってから、再稼働させてみた。
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RH43の炉内で焼き芋を作ってから、薪を投入
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けっこう炉台の前は木屑や灰、炭が散る
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扉の正面70センチくらいまでだけが飛び散っている
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70センチ部分の拡大
このように、ワイルドにハードに使った場合でも、70センチ程度の余裕があれば、室内のフローリングを汚したり、焦がしたりのダメージを与えないで済むのだ。現実的には70センチの前面の寸法を確保することが難しいケースもあるかもしれない。それでもフローリングと炉台をフラットに設計すれば炉台の広さは邪魔にはならないはずなので、ぜひともこの寸法は確保して欲しい。
薪ストーブを実際に設置する前の設計段階では「こんなに広く作る必要あるの?」って感じで設計士や施主さんから言われたり、そういう本音を感じることが多いけれども、実際に薪ストーブを使った後の施主さんからの意見や感想は「もっと広く取っても良かった」というものがほとんどなので、可能な限り広い炉台にすることをお勧めする。フローリングとフラットにすれば広くても邪魔にはならないので、騙されたと思って、前面70センチは確保してみてはどうだろうか?
木屑や灰で汚れた炉台も刷毛とチリトリがあれば、綺麗になるけど、その汚れが目立つ炉台、目立たない炉台、また掃除しやすいかしにくいかなども、素材や色によってかなり違ってくる。どういう方向性で作るか、施主さんの個性の出るところだ。薪ストーブの機種、煙突、ハース周りのデザインなど、考えることがたくさんある。

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コメント

  1. うさぎ より:

    川原さんのアドバイスのお陰で『ベロ』のあるヨツールでさえ、60センチ取りました。だが現実はあと5センチだけは不足しているのが正直な現実です。 ところで新しいショールーム、折角の美しいネスターマーティンR43のシルエットを活かすために(燃えカスや灰ゴミでこんなに汚れてしまうとするとやはり薪ストーブはキタナい)美しい炉台(素材に高級タイルや大理石、コンクリート打ち放し、ete)でハースデザインでバランスしたりしたいですよね。またはサイドローディング付きの機種にしたら、キタナくなりにくいのでしょうか? 

  2. かわはら より:

    うさぎさま:
    なかなか広い炉壁の確保、現実の設計に盛り込むのは難しいですよね。
    コンクリート打ちっぱなしは灰の汚れが目立ちにくく良いと思います。サイドローディング付きの機種でも木屑は散るので、いずれにしても、それなりに汚れると思います。