ドブレのベストセラーモデル640CB/760CBは非常にメンテナンス製に優れている。
精度の高い鋳物パーツの組み合わせで構成されているため、ボルトや耐火セメントで天板が固定する必要がないのだ。ただ上にポンと乗っているだけで、気密は本体側のガスケットで確保されている。このことはユーザー自ら簡単に分解組み立てできてメンテナンス(分解掃除)できることに直結している。また固定されていない自由な構造のため、熱による伸び縮みストレスの影響を受け難く、耐久性も良く寿命も長くなる。
構造を観察すると判ることだけど、天板を取り外すと内部にさらに板が置いてある。これはバッフル板(炎の折り返し板)からの炎が直接天板に当たらないようするためのものだ。つまり取り外しできる上の天板との間に空気層があって、直接天板には炎が当たらないようになっているのだ。
熱効率の良さのための設計なのだけど、このことで天板の温度が上がりにくいことと裏腹だ。ドブレ700SLやヨツールF3, F400, F500, F600などの場合は直接炎が天板に当たる構造のため、天板でガンガン料理するのが得意だけど、ドブレ640CB/760CBの場合は通常の定格燃焼状態では天板が二重構造のためお湯を沸かしたり、天板での煮込み料理などは問題ないけど、お好み焼き、ホットケーキ、餃子、てんぷらなどの高温が必要な料理はちょっと厳しい。もちろん炉内の熾き火でやればそれらも可能ではあるが・・・。
どうしても640CB/760CBの天板でガンガン料理したい場合には、天板の内側のプレートを取り外してしまうという裏技もある。このプレートには、数ヶ国語で「取り外すな」という警告が書かれている。英語よりもむしろ、その他の言語の方が優先されているところがすごい。ドブレが世界各国に輸出していることの現われでもある。メーカーの警告を無視した裏業なので、熱効率が落ちること、熱の伝わり方で寿命が縮まる可能性がある(直ちに不具合がでるわけではない)ことも頭に入れつつ自己責任で行って欲しい。
またこのプレートを取り外さなくても、杉などの針葉樹をガンガン焚いて、極端な高温にすれば二重構造になっている天板でバリバリ料理できるようにもなるけど、この場合は薪ストーブの周辺が熱くなりすぎて、その場にいるのが苦痛なくらい、あるいは恐怖心を感じることになるだろう。また鋳物を痛めることも必須なので寿命は間違えなく短くなるだろう。特にバッフルプレートの変形や破損などのリスクが高くなる。しかしこの場合でも、パーツはボルトや耐火セメントで固定されえいないで炉の上部に乗っているだけなので、簡単に交換できる。消耗品だと割り切ってガンガン使うのもアリだと思う。

