ガソリン携行缶と政府の無策について

3月までのガソリンの値段は1リットルあたり150円近くで推移していたが、暫定税率の期限切れにともなって4月1日以降の出荷分は1リットルあたり25円程度安く出荷されることとなった。小売の現場のガソリンスタンドでは、税率が高い状態の在庫の扱いもあってすぐに値段が安くならないケースもあるが、消費者としてはわざわざ高い店で買うこともない。

薪ストーブユーザーの自分にとってはガソリンはチェーンソーを動かすための燃料ということになる。チェーンソーで使う程度の量であれば多少値段が違ってもそれほど大きな違いはないが、先月中は敢えて薪集めの動きも控えておいて、4月に入ってから安い値段になっている店で買ってきた。

灯油用のポリタンクとか、混合用のポリタンクでガソリンを買うのは消防法に違反してしまうので、金属製の専用容器を利用する必要がある。実際のところポリタンクに入れたところで暖かくなるとポリタンクが気化したガソリンで膨らむ程度ですぐに危険に直結するわけではないが、けっこうガソリンスタンドのチェックが厳しいのでチェーンソーユーザーは金属製の専用の携行缶を持っていた方が良いと思う。ポリ容器だと給油を拒否されるケースが多い。容量的にはあまり大きいと重くて使いづらいし、混合燃料はそれほど保存できないので5L程度のものが一番使いやすいと思う。私の場合は写真や下のリンクのような5Lの容器を使っている。普段は2Lづつ買って数回の作業ごとに使い切っている。今回はかなりすごい現場をやっつけるつもりなので4L買った。そしてマグネットを混合前は「ガソリン」のところに貼りつけて、混合したら「混合油」のところに貼りつけて管理している。

それにしてもガソリンの暫定税率切れのドタバタで、このようにガソリン価格が急激に変わるのは世の中に対して多大な混乱を与えていると思う。継続的に今後ずーっと下がったままならまだ良いのだが、またこの暫定税率を復活させる方向らしく、早くて1ヶ月後にはまた元に戻すという方針らしい。それならば最初から期限切れにならないように事前に議論を尽くして価格が乱高下しないように据え置きになるようにすべきだったと思う。またこの暫定税率を復活(そもそもおかしいが)する時には今回の値下げの時以上の大混乱が予想される。

そもそも「暫定」とは「一時的に」とか「仮に」ということで期限が切れたならその後は本来の元の安い税率を継続して維持すべきだと思う。その言葉の意味や公約を反故にしてまた復活させるという神経が理解できない。税金が足りなくて公共事業が成り立たないならば、民間会社がやっているように無駄な人件費を節約すべきだ。役人や議員が自分たちの椅子(収入)だけはしっかりと確保して国民につけを払わせているという構図が丸見えだ。

かわはら薪ストーブは全国

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