今回個人輸入した4品の紹介をシリーズで続けてきたが、そのうちの最後の商品がこれだ。
グレンスフォッシュの薪割り槌と一緒に並べた写真で大きさを比較するとイメージが湧きやすいと思う。
ヘッド重量は900gと1kgを切っている。柄の長さも70センチ程度と短めだ。特筆すべきは柄がファイバーグラス製で中空構造になっていて本当に軽いのだ。中空構造になっていることで単なる棒状の柄と違って割った時の違和感も少なくて木製の柄のような自然な感触となっている。デザインや色も消防士が持っているようなカッコ良さがある。
この斧は非力な女性でも無理なく使えると思う。一方体力のある男性でも重い斧をずっと使っているとじわじわと疲労がくるが、この斧はそういう時でも身体にもやさしい。体力を無駄に使わずに作業が進む。割れずに繊維がくっついて薪同士が離れないような時に薪割り槌だと片手で持ってナタのように繊維を切るのは難しいが、この斧だとそれも可能だ。
そして刃の切れ味も素晴らしい。良く切れるカミソリのようにシャープな鋭さでサクサクと薪割りが進む。
太い原木はグレンスフォッシュの薪割り槌で、細めの原木や、グレンスフォッシュである程度割った後の薪割りにはこの北欧フィンランド製のFISKARSの小型軽量斧と使い分けてやることで、効率の良い薪割り作業が実現する。
直径10センチ程度の細めの原木を薪割りする時にグレンスを持ち出すのは、キツネ狩りをするのに象でも倒せる44マグナムを振り回すようなものだ。獲物にふさわしい適切な武器を選択したいものだ。