薪は割ってから1-2年乾燥させないと使い物にならない。薪ストーブを使ったことのない人は、焚き火のように集めてきた木がすぐに薪ストーブで焚けるように考えてしまうけれども、とんでもないことで、乾燥不足の薪は、煤や煙が大量発生して、全然まともに燃えてくれない。
私が薪ストーブを導入する前に自宅の裏山から木を拾ってきて、自宅の庭に積んでみた。すごいボリュームに感じてしまって2-3年分はあるだろうと安心しきってしまった。バンバン焚いても1シーズン分はあるだろうと考えていた。ちなみにその時の我が家の薪の様子はこちら。
その後、薪ストーブをDIYで設置して、シーズンに入ってから集めた薪を焚き始めた。2-3年分あると思っていた薪は、どんどん少なくなっていき2-3週間でなくなってしまった。実際に焚きはじめないと薪の消費量は実感できないものだ。普通に1日30kg焚くので、1ヶ月で1t位、1シーズン6ヶ月だから6トンあれば、とりあえずは安心していいのだけど、その量が認識できないのだろう。今は慣れてきたから容積を見ればだいたい判る。積んだ薪の縦横高さをかけて容積を出して2立米あれば、比重が0.5として約1tで1か月分と判断できる。
多くの人は薪ストーブを導入してから薪がないということに気づき初年度は購入することになるが、私のブログをしっかりと読んだり、私のところへ話を聞きに来るような人で、薪ストーブを導入する前からせっせと薪集めをする人は、それなりの量を集めている。それでも、集めた原木や薪の迫力に圧倒されて「これだけあれば十分だろう」と考えてしまう傾向がある。
先日も「来シーズンから薪ストーブを使いたい」と来店された方に薪集めのアドバイスをした。「2年分は集まったと思うから見に来て欲しい」ということだったので「短期間で良く頑張ったな・・・」と思いながら行ってみたら、1シーズン分(6か月分)だった。「この時期にそれだけ集めていれば、来シーズンから薪ストーブをはじめて薪が足りないということはないけど、2年乾燥薪を焚くには、今の2倍の量を集める必要がある」とアドバイスしてきた。
単管パイプで家の隣にメインの薪棚(これで3か月分程度)