ドブレ700SLの煙突口元にダンパーを取り付けてみたくなった

ドブレ700SLは、とても燃焼能力が高くて豪快に燃えるタイプの薪ストーブだ。煙や煤の発生が他の機種に比較すると非常に少なくて、とても使いやすい。上手に焚いた場合には、煙突トップと煙突内には1シーズンでスプーン一杯程度の煤の付着しかないくらいだ。
しかし、このことは裏返せば燃費の悪さにも繋がっている。先日紹介したようにガスケットの気密性を確保することで本来の性能にすることでかなり燃費は改善する。しかし煙突の口元部分に排気抵抗をコントロールするダンパーを付加すれば、必要に応じて排気抵抗を調整できるようになるので、さらにコントロールの幅が広がって、燃費向上に寄与する。そして、ゆったりとしたでオーロラ炎出まくりの妖艶な炉内が楽しめるようになる。
ドブレ700SLで煙突を天板からストレートに出して屋根抜きしている場合には、煙突ダンパー設置を強くお勧めする。背面水平出しで外壁で立ち上げている場合にはドラフトが元々弱くなっているので、必ずしもダンパー設置の必要はないけど、真っ直ぐな場合には、つけておいた方が良いと思う。
二重煙突の部分にダンパーがついているきちんとした製品もある。薪ストーブの新規導入時には、そのタイプを使うことで、すっきりとシンプルかつオシャレに納まりつつ、高性能を長期に渡って安定的に維持することが可能なので、これから導入を考えている人はぜひともこの仕様を選択しよう。
後付けでこの製品としてのダンパー付きの二重煙突を使用する場合には、既存の煙突との長さを入れ替えてもスライド煙突で調整が効かなかったりして、大事になってしまうこともある。偶然ダンパー付き煙突と同じ長さの250ミリの長さの煙突を口元付近で利用していれば単純に入れ替えられるけど、そういうことは稀だろう。
後付の場合、口元金具のシングル部分を利用する簡単なタイプを利用するのもありだ。中国製で、ちょっとオモチャっぽくて質感はイマイチだけど、機能的には問題ないだろう。長期間利用すると軸やバネがへたってまともに動作しなくなるだろうことは容易に想像できるけど、そうなったら交換、修理と割り切って自己責任で使いたい。
ダンパーをつける前
こんな感じにつく予定
煙突内でこのように閉じて排気抵抗をコントロール
ダンパーの解説は本日16時発行のメルマガにて。
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コメント

  1. フレンチ より:

    先にもコメントさせていただきましたが、二重ストレート煙突はドラフトが強くなりがちで、乾燥薪の使用ではむしろ煤を溜めるのが難しい位だと言えると思います。そのめ熱を逃がしている可能性は大です。薪エネルギーをよりゆうこうに暖かく焚く事と断熱二重ストレート煙突の必要性は別の問題ですよね。

  2. かわはら より:

    フレンチさま
    おっしゃる通り、乾燥薪+二重断熱煙突の環境では煙突内に煤を付着させるのは難しいくらいですよね。
    そういう環境ではダンパー利用で熱を炉内に溜め込んで煙突に逃がさないということは極めて有効だと思います。

  3. kouda より:

    数年前から、ストーブ関連のサイトで、煙突ダンパーの有効性を書いて来ました。ギミック扱いをされた事も多いです。でも直行6m以上の煙突には、吸気側で絞るより、有効である事の方が多いはずです。ストーブ屋先輩のかわはらさんが、その事を取り組まれた事、大変嬉しく思います

  4. かわはら より:

    koudaさま:
    あらら。ギミック扱いはひどい無理解でしたね。
    前からつけた方が良いのは解っていたのですが、自宅のはついつい、後回しになってしまいますねぇ。
    見積もりに入れるとその分は高くなるので、あちこち競合させて見積もり取っているお客さんとか、とにかく安くというようなお客さんには最初から入れませんけど、700SLでストレート煙突の場合は言われなくても勧めたいです。
    640CB/760CBの場合は元々本体内部の煙突排気部分にカバーがついているので、ダンパーのような働きになっているので、必ずしもつけなくても良いですけど何もない700SLの場合には効果がかなり大きいです。
    つけても、全然取り扱い説明しない薪ストーブ屋も多いです。私がダンパーついているところに、レクチャーとか煙突掃除に行って「これ(ダンパー)使ってます?」と訊くと、たいてい「触ったこともない」という反応で、愕然とします。

  5. うさぎ より:

    kawaharaさんを師匠と仰ぐ
    うさったんでーす。
    あっしもオーロラが超一杯出る機種
    (ヨツール)のストレート二重煙突仕様だった。
    安全マージンを確保した分、綺麗な
    排気とススと無縁ですが排気が少々
    強いと設置した3ケ月後に早くも
    第六感で感じ見積を取っています。
    煙突はメトス製でしたが、ヨツール社も専用の国内メーカー(メトスと同じメーカー)でダンパー仕様を出しているので(工事費込みで25,000円)、近々設置しようかと思っています。
    まあ炎も最高で燃費は二の次ですが
    いずれ山に定住したら絶対かなと。
    あは!

  6. かわはら より:

    既存の短い煙突と入れ替えができれば安く上がりますよね。
    十分にその価値があると思います。
    さらにオーロラが凄いことになりますよ。

  7. こんにちは。
    前回、川原様のお勧めで、ガスケットを交換した700SL ユーザーです。それだけで、大分オーロラ炎が出るようになったのですが、こちらの記事を参考に昨日ダンパーも付けてみました。我が家の場合、天板からストレート出しの二重煙突だったので。
    結果、びっくりする位の効果が出ました。
    ダンパーを閉じた途端、炉内のシューと言う気流音が消え、間もなく薪から上がる炎が無くなり、100%オーロラ炎となりました。ゆったりとたゆたうその姿は妖艶としかいいようがなく、部屋の明かりを消して思わず見とれてしまいました。燃焼スピードは明らかにゆっくりになりましたが、ストーブの温度はほぼ一定を保っています。
    後日、自分のブログでもレポートさせて頂きますが、まずはご報告まで。
    いつもいつも、有益な情報提供、本当に有難うございます。
    ところで、川原様の博識に敬意を表して一つ質問させて下さい。
    700SLの後面の遮熱板をはずして使うのは危険すぎますか?20cm後ろの版築壁にたっぷり蓄熱させて、壁面暖房にしたいのですが。
    メトスに聞いたら絶対ダメと言われそうなので、聞いてません。買ったばかりで、いろいろいじってみたくて仕方がない年頃なので(笑)、無謀なご相談、お許し下さい。

  8. 書き忘れました。
    版築の厚さは15.5cmです。断熱性は、推測ですが大体レンガと同じようなものでしょうか。版築の後ろ側には木(階段の踏み板)がつきます。

  9. かわはら より:

    ガスケット交換&ダンパー設置での体験レポートをありがとうございます。ドブレ700SLの理想的な状態を作り出せましたね。
    背面の遮熱板を外す件ですが、版築壁であればやってもOKだと思います。その後ろの木の温度管理だけ気をつけて下さい。

  10. 屋久島遡行人 より:

    アドバイス、ありがとうございます。
    近々挑戦してみます。

  11. かわはら より:

    屋久島遡行人さま:
    レポート楽しみにしています。触れないくらい熱くなりますので、周辺可燃物の温度管理に気をつけて、ヤバそうだと思ったら、また元に戻す判断力も大事です。