新築で屋根葺き工事がはじまったタイミングで、とりあえず煙突工事に行ってきた。今回はアース・リーの期待の新人、Yさんと二人での作業だ。
このように屋根材を貼る直前の作業工程となるので、現場の工程管理が重要となる。タイミングがずれると、一度葺いた屋根材を剥がすなど、大変なことになる。
開口位置の確認
開口
フラッシングを取り付ける前に、煙突を屋根の野地板に専用のサポート金具を使ってしっかりと固定する。なるべくフラッシングに近い位置で煙突を固定することで風によるブレを防止するのだ。
煙突固定後にフラッシングを取り付ける
煙突工事完了後の記録写真撮影中
慣れない工務店や素人の人の工事でよくあるケースは、この煙突の挿入、固定なしで、フラッシングだけ取り付けてしまうというのをたまに見かけるが、これだと屋内側の低い位置での煙突固定となり、煙突トップのブレが大きくなるので、長期的に考えると雨仕舞いの心配が残る。
慣れない工務店や素人の人がやってしまいがちな施工例
先日、この段階になってから工務店から煙突設置工事の依頼を受けたけど、この状態からの作業だと、雨漏りした時の責任範囲が明確にならないし、フラッシングを屋根材の下からつけてコーキングで処理しているなど、雨漏りのリスクが大きそうなので、お断りした。ユニークで面白い物件だったので、もう少し早めに、屋根の施工前に相談してもらっていればと残念だった。
コメント
ルーフィング切ったところですが、どうして棟から吹き直さなくてもいいんでしょうか?
後、フラッシングの上もシールしているだけですけど、フラッシングの上に乗るように、ルーフィングを吹かなくていいんですか?
Shige02さま:
この日は屋根屋さんが入っていなかったので、後日屋根屋さんが入るまでの、とりあえず数日分の応急処理です。
フラッシングの上にも水上側はルーフィン具だけでなく屋根材も通常は葺きますよ。
これは完成写真ではなく、あくまで煙突貫通工事の部分です。
なるほど、屋根屋さんとの分業なのですね。
自分はDIYだから、慎重に処理しました。
こういう部分は、全くノウハウの開示がないから、参考になります。
うちは、屋根の上はブレース、貫通部分はフラッシングのすぐ下、後は室内でもスクエアサポートという部材で3重に支持しています。
Shige02さま:
現場によって、分業の場合と、全部やる場合とケースバイケースです。
三点で保持すれば、煙突のブレもなく安心できますね。
本当は打ち合わせしながらできるので、屋根屋さんと同時に入れるのが一番なのですが、現場によって理想通りにいかないこともありますねぇ。