いつも私のところで薪を買ってくれている常連さんが、私がなかなか配達に行けないので、痺れを切らしてホームセンターで買ってきたそうだ。岡山県産の薪が、群馬県の業者に買われて、千葉県へ運ばれるという地産地消とは程遠い、輸送コストマイレージがかかっている。
その薪を焚いているところを見せてもらった。ラベルごと炉内に放り込まれているのが豪快だが、切り口からは激しく水分が噴出してびしょ濡れになっている様子が観察できる。
短時間での機械による強制乾燥のため、表面だけ乾いているように見えるけど、中身は全然乾いてない状態だった。値段は高いけど、水分を買っているようなもので、一束8キロと仮定すると、良質な乾燥薪7キロに1リットルの水分を含ませているようなものだ。含水率が25パーセントと15パーセントの10パーセントの違いとは、そういうものだ。薪を投入した後に1リットルの水をぶっかけたらまともに燃えないことは誰しも推測がつくだろうけど、意外と薪の乾燥度合いには無頓着な人が多いようだ。
コメント
昨年は寒くて薪業者は底を付いた所が続出してしまい今年は大急ぎでドラム缶で焚いてムリクリ乾燥状態で売りだしているようです。
薪の原木に困らない地元でさえこういう薪屋さんも出ている有様です。
乾燥薪なら束6,6kgなのに確かに8kg近辺まで重量はあるようです。(笑)
まさか薪買うのに秤を持参して買う人も少ないのか、客を裏切る行為。
馬鹿にしていますよね。
商道があることを知らない会社は
潰れます。
潰れなくても良心無いと商いも喜ばれないので先行きは安泰ではないと想像します。
利益至上主義は嫌ですね。
自分の薪は、乾燥未熟だとは思っていますが、
切り口から水が吹き出るようなものは一つもありません。写真を拝見する限り、見た目にも僕の薪の方がまだ乾燥が進んでいるような気がします。
うさぎさま:
質がかなり悪くても売れてしまう現状があるのだと思います。
そして売っている方もその質の悪さに気づいてないのだと思います。自分で焚いてないと気づかないと思います。
薪 焚太郎さま:
その薪でも乾燥イマイチと感じているわけですから、この薪の燃えなさも推測がつくと思います。
おはようおざいます。
書き忘れたのですが、未乾燥の薪はシュー、シュー音を立てる為シュー薪とか言いますよね?
もっと凄いジュー薪も有ったりして!笑
この音は微かに聞こえる程度ですが
昨年経験しました。
ガラスを開けた時に聞こえました。
蒸気が出るような軽いな音でした!
また薪の需給関係変化については隠れ理由として大きいのは今まで関東圏に卸していた岩手、福島、栃木の薪生産者が行政の放射能検査合格を目安にしたガイドラインが大きく影響し出荷す辛いからのようです。
隠れて出荷して(トレーサビリティーを隠ぺい)る所もあるでしょうが、
大手のカインズホームやコメリなどは
入荷業者へは検査証明書を求めているため一束700円(仕入れは300円位)に販売価格を設定し直しているようです。
しかしそれでも乾燥チェックはしていないのが実情で、クレームは来ないようですね。
知っている人はホームセンターなんかでは決して買いません。
余程困った急場凌ぎでしょう。
ホダ木やオガクズも同様に放射能汚染から需給が崩れて来ていると推測できますが、食糧は薪より深刻な問題になっているのでしょう。
良心的な商い道が食品業者には高く求められています。
薪ストーブは規制は入らないでしょう。
自主管理、自主責任。
うさぎさま:
ホームセンターでの薪の流通に関しては、そういう裏事情があることも当然だと思います。
薪は食品よりはチェックが入りにくいですけど、どちらにしても良質な本物はお金を出してもなかなか手に入りにくい実情があると思います。