純正状態のドブレ700SLの場合は薪ストーブの炉内を高温に保つためにバーミキュライトが炉内の奥と左側に合計3枚配置されている。この軽い断熱材によって熱が外側に逃げることを防いで炉内を高温にするように設計されている。断熱効果はあるけど、蓄熱効果は期待できない。
既に秋田県で、解体したソープストーンの暖炉のボディを再利用して、700SLのバーミキュライトからソープストーンへと換装して蓄熱効果を実験しているレポートがあったので、ぜひとも自分の目で見てみたかったので、先日行ってきた。
しあわせのとき「ドブレ700SL改造燃焼実験測定データ」
その結果ソープストーンに換装することによるデメリットはなく、燃え方も良い方向に改善されていることが確認できた。オーロラ炎も綺麗で長持ちするし、何より蓄熱のため再稼動時の立ち上がりが早いことを観察できた。蓄熱効果は数字にもしっかりと出ている。
秋田に行った時に、お土産にソープストーンをもらってきたので、私もやってみた。
その前にレポートを見て、ネットで「ソープストーン」で検索してもなかなか出てこなかった。出てくるのは、氷の代わりに飲み物を冷やす小さなサイコロ状のものばかりだった。海外のサイトにはあるという情報もいただいたけど、日本ではあまり需要がないということだろう。

灰をどけて、純正のバーミキュライトを取り出す

平板は切って、背面で二枚使用。側板は異なるサイズを組み合わせる。切った端材も再利用して隙間を埋める

バッフル板の手の届くところに二つ置いて炎の滞留効果も狙う

味噌汁などの沸騰させたくないものや、保温用に
焚付けや安定稼動の燃え方は秋田でも実感することができたが、翌朝の熾き火の状態、表面温度や蓄熱状態は自分のところで実験しないと実感ができない。換装後、早速ガンガン焚いて翌朝の状態をチェックした。
既に観察眼の鋭い人は気づいているだろうけど、昨日のこの記事がその結果だったのだ。炉内の写真の側板部分が純正と違っている。
換装前は翌朝薪ストーブの表面を触ると40-50℃程度で「ほのかに暖かい」という感じだったけど、換装後は70℃程度で明らかに蓄熱効果が感じられた。また熾き火も元気だし、炉内の温度も高めで維持されているので、再稼動がとても楽だった。

11月12日(昨日)のデータ
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コメント
記事楽しく拝見しました。
バッフル付近にも石を置きたいと思っているんですけど、①高温になったバッフルの耐重量が下がり歪みが出ないかとか、②煙突のドラフトに対する影響など考えると迷えます。さらなる暖房効果が見込めるとは期待しているんですけどね…。なるべく鋳鉄に近いところに石置きたいですから。
実はいつかブログに登場したソープストーンプレートは既にバッフルの上にありますが、重量的には軽いものですので。
pumpkin headさま:
貴重な素材を分けていただいて、感謝しています。
置くだけなので、色々と実験してみるのも悪くないと思います。バッフル板上も、やりすぎは良くないと思いますが、適量かつ適切な配置であれば良いと思います。
もうちょっと放熱性を良くしたいと思うと、なるべく鋳鉄に近いところに石を置きたくなりますから、バッフル上は当然検討しますよね。
ハースゲートの設置でサイドドアが実際には使ってませんでしたので、私は現在、炉内は両サイドともにソープストーンでふさいでます。今日からバッフル板上も実験してみます(^-^)
やはり1番の心配は高温に晒された鋳鉄の耐重量の低下です。
pumpkinheadさま:
バッフル上は蓄熱だけでなく排気経路を長くすることでの、炉内への熱の滞留や燃焼効率のアップも期待できます。
やりすぎずに程よい重量に抑えておくことが良いでしょうね。
ソープと言うと違う物を想像してしまいますが、石もいいですね。
売ってないようなので、何か代用品は無いですかね。耐熱レンガや、他の国産の石はどうでしょう。ホームセンターで売ってればいいのにね。
秘密コメント at 2013/11/13(水) 10:47:11さま:
早速、丁寧に状況説明をありがとうございました。今回はタイミングが合わずに残念ですが、また機会があれば、よろしくお願いします。
楽しみにしています。
軽虎命さま:
ついついソープランドを連想してしまいますか?
ところで、国産の石で熱に強く、蓄熱性があるものって思いつきませんが、石材屋さんに言って訊いてみるとヒントをもらえるかもしれないですね。
とりあえずの代用としては「耐火レンガ」になるのでしょうねぇ。蓄熱性はソープストーンほどではないでしょうけど、バーミキュライトよりは全然あると思います。
コメントありがとうございます。
そうですね。ビンゴです。
石屋さんに聞いてみます。
軽虎命さま:
薪ストーブの炉内で使いたいから温度変化や高温に耐えられる素材ということで聞いてみると良いでしょうね。
何か代用品の情報がつかめたら、ぜひとも教えてください。
私のブログを見てくださった方も関心がもち色々とお調べになったようです。ソープストーンも溶岩石なので耐熱性があるのでしょう。その線で調べて見るのもいいと思います。
pumpkinheadさま:
フォローをありがとうございます。
以前、pumpkinheadさんのブログを参考に蓄熱目的で十和田石を調べてましたが、大谷石のほうがよさそうです。
実際、大谷石でピザ釜、薪ストーブの炉台などを作った事例があったのでこっちのほうが向いてるかもしれません。
ネットでサイズ指定して見積もりだしてくれるそうです。
けんいちさま:
ポピュラーな素材なので、入手は簡単かもしれないですね。
石材屋さんに行かなくてもネットでサイズ指定して注文できたら便利ですねぇ。
蓄熱性能が高いソープストーン装着実験は大変参考に成りました。
鋳物が立ち上がりが早く蓄熱性もあるのでソープストーン素材のことは知らず購買当初は全く考えも見ていませんでした。
ソープストーンを全部に使用しているハースストーン社(長野総商輸入)の薪ストーブはやはり熾火の温度など色々と高性能のようです。
薪ストーブも奥が深いですね。
しかも今月号の「薪ストーブライフ」連載されている長期テストリポートには偶然ハースストーン社の利点が同様に述べられています。
一読の価値あるのでご紹介します。
横やりコメントすみません。大谷石の地元として、また大谷石のピザ窯を作ったものとして、アドバイス申し上げますが、蓄熱目的の大谷石、それも薪ストーブ内で使用するなら、全く向かないと忠言いたします。たしかに火に強い石でありますが、蓄熱性は、耐火煉瓦より遥かに低く、強度も無い。密度も低いからです。ピザ窯程度なら、厚みを取る事で焼けるようにもなります。でもそうした製品はおそらく最低15cmとかの厚みを持ったものを使っているはずです。ストーブ内で使うには全くむきません。加えて言えば、現在掘出されている大谷石は、地中深い場所での採掘で、非常に柔らかく、かつ水分を大量に含んでおります。その意味でも、使用には幾つかの下処理が必要で、一般の方に薦められる素材ではないように思います。
楢林御露羅さま:
先入観を捨てて、ありのあまを見ることが大事ですねぇ。
情報ありがとうございます。
koudaさま:
プロの目線からの的確なアドバイスをありがとうございます。
アストロラインでは寸法等など良い石材が見つからないので,耐火用のアサヒキャスターで自作をしようかと思っています.
蓄熱用として一般的なマグネシア煉瓦ならソープストーンより比熱が高いです。
ソープストーンは意匠目的に高比熱を兼ね備えた材料であり、従って、工業用途には使われないのでしょう。実際、海外の用途を見ると、テーブルトップ等、大理石的扱いです。
それと、肝心の体積比熱なら鋳鉄とさして変わらない訳ですから、ソープストーンの比熱と熱伝導率のバランスが薪ストーブ火室の燃焼に向いているという事になると思います。
比熱が高くても熱が生まれ出る訳では無く、また、熱量を吸収しないで蓄熱できる訳でもありません。
従って、体積比熱と熱伝導率が、燃焼特性に合っていて、焚きつけ時の妨げは無視できる程なのに安定燃焼に繋がったり、蓄熱放熱特性が、ちょうど使用者の希望(熾火が良く残る、翌朝も暖かい等)にあっているかどうかという事になると思います。ただ、後者の目的なら、外から断熱(可変式)が最適という事になります。
尚、どうしてだか分かりませんが、ネット上にある比熱はいい加減な数値を見受けます。色々な単位が使われているので、どこかで換算間違えでもあるのかも知れません。
また、鋳鉄を薄く断熱材で包むなどしてソープストンの特性に近づけることが出来ますが、簡易近似式でもないかと軽くは探したのですが見つかりませんでした。熱力学修めた人に聞くのが早そうです。
てんにょさま:
アストロライン用を自作して試してみたら、また教えて下さいね。
山口透さま:
周囲にそういう人がいたらラッキーですよね。