2年後の薪ストーブに向けてのコンサル

今回の静岡行きのメインの目的は「これから家を建てるに当たって、薪ストーブを導入したい」ということでのコンサルだった。不思議と静岡でのコンサルが続いていて、立て続けに3件目だ。
薪ストーブを導入する場合、一般的なことだったら、メールやブログの記事を読んだりの文字だけや図面を見て伝えることができるけれども、具体的で個別な案件については、きちんと現場に行き、対面して話し合わないと細かいニュアンスまでは伝わらない。
現場は周囲に住宅が全くなく、いくら煙を出しても誰からも怒られないようなところだった。そして富士山が思いっきり見える恵まれた環境だった。
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今年の秋に着工予定、来年の春頃の完成予定の建築現場
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薪ストーブ設置前に建築現場に用意された原木
既に薪の原木が集められて、これから薪作りをして2年後の薪ストーブの使用に合わせて、これから薪作りに励むそうだ。たいていの場合は建築現場の敷地が狭いので、建築前に原木や薪を積むと邪魔になるけど、今回の案件は十分な広さがある、うらやましい環境だ。だいたい1シーズン分にちょっと欠ける量くらいの原木が集まっていた。私のブログを熟読してくれている読者の方は、薪ストーブ導入前に薪を用意しているので、初年度から安心して、快適な薪ストーブライフを送ることができる。
まだ、細かいところまで決まっていなくて、プランの修正が可能な段階で相談してもらったので、薪ストーブの設置位置という根本的な部分から変更をお勧めしてきた。当初のプランだと、ダイニングテーブルやキッチンに近過ぎて快適性が損なわれるだろうと思われた。また、コーナー設置で910ミリのセグメントに納めようとしていたので、物理的にも無理があったのだ。う
その他にも以下のような、家を建てた後からでは、実現が難しいポイントを伝えてきた。

・家の棟に近いところに煙突が来た方が高さが稼げて有利なこと
・瓦で急勾配の屋根のため雪止め瓦を適当に配置して、安全にアクセスできるようにすること
・チムニーの方が、フラッシングより雨仕舞い的にも、施工上も、メンテナンス的にも有利なこと
・チムニーを作る場合の具体的な寸法と、荷重を受けるための内部構造について
・基礎から炉台を立ち上げるため、あらかじめVP管で外気導入ダクトを配置&生コン流す前に断熱処理すること
・炉壁は既存壁から30ミリ程度の空気層を確保すること
・炉台のサイズは薪ストーブの前面から600ミリ程度確保すること
・吹き抜け上部に強力なシーリングファンを設定して対流を確保すること

薪ストーブの機種についても相談を受けた。最初に相談した薪ストーブ屋さんに触媒機(アンコール)を強く勧められたらしい。触媒には触媒の良さがあるし、CB機にはCB機の良さがあるので、どちらでも良いと思うけど、実際に薪ストーブを使用するのは2年後なわけだし、それまでに考えも変わるかもしれないし、他に良い機種が出るかもしれないし、まだ確定する必要はないと伝えておいた。
帰りは真っ直ぐ千葉に帰るのはもったいないので、前回、鎌倉、逗子の薪ストーブの旅の時にやり残したというか、心残りだった江ノ電をリベンジしてきた。

静岡からの帰りに真っ直ぐには千葉に戻らないで、途中の神奈川県の江ノ島、鎌倉周辺に...
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