まずは世界的に欧米の状況を見てみよう。海外の映画やドキュメンタリーで街の景色を見ると、屋根に複数の煙突が立ち並ぶ光景を良く見かける。過去に暖炉を使ってきた文化があるので、薪ストーブや暖炉の使用も一般的で、それほど珍しいものではないようだ。

ベルギーの一般住宅の屋根(こういう煙突密度が全然珍しくない)
そのため薪ストーブが大衆化するにつれて、大気汚染の問題が生じてしまったという事実は否めない。
アメリカでは薪ストーブの排気ガス規制で、かなり厳しい数字が要求されている。EPAの基準値では一時間あたりの微粒子の量が15mg/m3から12mg/m3へとさらに厳しい数値が打ち出されて、そのスペックを満たせない機種は販売できなくなっていて生き残れるメーカーとそうでないメーカーが出てきている。
ヨーロッパに目を向けるとロンドン市内では、やはり排ガス規制のため薪ストーブの使用が禁止されている。また、ギリシャでは低所得層が大量の簡便な薪ストーブを使用した結果、大気が汚染されて、政府が薪から電気への切り替えを奨励している。
一方、日本では薪ストーブそのものが、一般的にそれほどまだ普及していないこともあり、薪を燃料として暖房にしている層は、石油や電気、ガスなどのエネルギーを含めた全体の割合からしてみれば、ごくごく一部で、公害や大気汚染になるほどの影響はあまり出てないが、今後ユーザーが増えていくと、それなりに問題が出てくるかもしれない。乾燥した薪を高温で焚いて完全燃焼に近い形で使えば、問題になりにくいけど、実際にそういう使い方をしているユーザーばかりではないのが現状で、ユーザーが増えれば、やがては欧米のような規制も出てくるかもしれない。しかし、公害になるほどユーザーが増えるともも思えない。よって、しばらくの間は国内での薪ストーブの未来は明るいだろう。
世界平均の国土に占めるの森林割合は31パーセントだけど、日本のそれは68.5パーセントと森林資源に恵まれた国であることも事実だ。そしてこの、森林資源をどう生かしていくかが今後の日本の課題だと思う。材木として建築に活用されなくなってしまったし、いまさらそうしようと思っても、輸入材よりはるかに高くつく原材料を消費者が受け入れられなくなっている時代なので、難しいだろう。
そこでバイオマス燃料として上手に活用していくのが、経済活性化のためにも合理的だと思う。薪やペレットにして、商品として売れて、もっと安く一般的に流通するようになれば、ユーザーも助かるし、林業分野のお金が回るので、雇用促進などの経済的なメリットも出てくるはずだ。石油やガスを買って、海外にお金を払うよりも、国内でお金を回して、景気が良くなる方が良いと思う。
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コメント
なるほど、日本は薪ストーブとしては明るい未来なんですね。私も、薪ストーブユーザーになるものとして、乾燥させた薪を使うよう心がけます。
最近は、太陽光発電がブームのようで、あちこちの家で、ソーラーが屋根にのってますね。
S15さま:
乾燥した薪を高温で焚くのがポイントですので、意識しておくと良いと思います。
太陽光発電ブームはドイツでの例もある通り、買取価格の負担が問題となって、いずれ破綻すると思います。
年も歳なんで自分の生きてる内は明るいでしょうが、排気数値の問題よりも、ご近所関係の方が難しい感じもしますが。
いずみさま:
少し前は薪を焚くとか焚き火も当たり前だったのですが、最近の住宅地では色々問題も起きてくると思います。
心配がある場合には、近所迷惑にならないように細心の注意も必要ですねぇ。
"そこでバイオマス燃料として上手に活用していくのが、経済活性化のためにも合理的"は大賛成です。森林伐採してメガソーラはどうかと思います。森林が循環利用されれば理想的ですね。小規模ながらソーラ発電しているので、偉そうな事言えませんが、私の場合は使われず産廃置場になっていたような土地の有効利用です。
すがいさま:
ソーラー発電も、場所や状況によってはありだと思います。
私も車の上にパネルを乗せて、カーオーディオやカーナビの電源として活用しています。